こんにちは!ビビっときたら即決でお金を遣っちゃうワキリントです。
QOL(Quality Of Life)という概念が声高に叫ばれるようになってから久しいじゃないですか。しかし何をするにもおカネは必要なわけで。普段はなるべく質素な暮らしを心がけているのですが、ひとたび心が「ズキュン」する瞬間が来るとノータイムで買っちゃうんですよね。まるで人が変わったみたいに。
そんなノリで買い始めたMCUのトラベルステッカーも100枚近く集まってまいりました。いや、「ズキュン」の効力長すぎるな。でもいいんだ、これを買うという行為、それそのものがぼくの心に平穏をもたらすもの。そう考えたら安いもんよ。
というわけで今回はちょっとだけ遅くなってしまった『ムーンナイト』の復習回です!早速レッツゴー!
他のドラマに比べたらだいぶいいテンポで仕上げたよね。
★あらすじとキャラクター★
主人公はロンドンの博物館で働く、冴えないギフトショップ店員のスティーブン・グラントさん。部屋の柱に自らの足首を括りつけるほど、やけにリアルな感覚を持った夢遊病に苛まれています。
さて、今夜スティーブンさんが見る夢は、何の変哲もないスカラベのペーパーウエイトみたいなんを盗んだとして、アーサー・ハロウさん率いる軍団から追いかけられる夢です。なんやそれ。最悪のUberEATSかい。
アーサーさん曰く、過去や現在だけでなく、未来の罪を考慮に入れて人間の魂を裁くエジプトの神、アメミットの理想を遂げるため、スカラベが必要とのこと。倫理観のタガって神様でも外れてる時あるんやね。
結局何者やったんお前。
とはいえ所詮ただの夢。ホッと日常を過ごそうとするスティーブンさんでしたが、世間では既に眠りについたはずの日から数日経っていることを知ります。はぁ?
不審に思うスティーブンさん。そこに突如鳴り響く、見知らぬ携帯電話からの着信音!ライラと名乗る声の主はスティーブンさんのことをこう呼びます。「マーク」と……
夢かと思っていた人生は、もしや現実に起こっている「マーク」のものなのでは!?訳も分からず強大な運命のうねりに翻弄されていくスティーブンさん!
ところでムーンナイトって何者なんやろうね!
★見どころ★
続いては見どころの紹介です!今作は一にも二にも主演のオスカー・アイザックさんが凄かった!!
鼻血出てっけどすっげかったんだから。
性格の異なるキャラクターを見事に演じ分けるだけでなく、そのどれもが実際に人生を生きているんだなと感じさせてくれる表現力やリアリティを持っていました!
お芝居のタイプとしてよく「憑依型」という言葉を耳にするようになりましたが、解離性同一性障害を持つスティーブンさんを演じるにあたって、憑依させるお芝居というのが芯を食っているとはとてもじゃないですが言えません。どの人格も自分の中から生まれてきてるもんやからね。
そのことを理解し、表現しようとしているオスカーさんの、表情や口調の繊細な動きの変化は、思わず目を惹かれてしまうほどのクオリティに仕上がっていました!「人が変わる」って客観的に見るとこんなに「えっ??」ってなるんですね。学びぃ〜。
こういう違いをシームレスにやるところが沢山観れます。
彼一人だけではなく、恐らくチーム全体で現実で同じような悩みを持つ方々への気遣いをしていたのではないかと思います。過去のトラウマに端を発するこの障害、肉体を共有する別の自分と上手く付き合っていくのは時間がかかりますし、それまで日常生活に支障をきたすこともしばしばです。
今作では、人格が一つのマジョリティがより障害への理解を深められるような可笑しみと切なさ、そして障害を持っている方々へのエンパワメントに満ちた描き方をされていて、非常に好感が持てました。
エンパワメントという点で言うと、ムーンナイトさんの力のルーツであり、後半からは舞台にもなったエジプトの要素をふんだんに用いたことで、MCU、ひいては観る人の世界の解像度を高くする作品になっていました!嬉しいねぇ、ヒーローになれる希望を持てる人が増えるのは。
ライラさん?レイラさん?かわいい。
作品のジャンル的にも、ドラマという媒体の持ち味を存分に発揮した一話ごとの謎解きや大ピンチを観せてくれました。さながら連続活劇のようなアドベンチャーでしたね!
おそらく予算の都合だと思いますが、アクションシーンを大胆にカットする演出も今作ならでは。キング・クリムゾンの攻撃を受けた、もしくは久々にディズニープラスの回線がバカになったかと疑うほどの展開のジャンプには目を丸くしました!
褒めてるねぇ!いいよいいよ!!
★月は信用できる★
はい、というわけで『ムーンナイト』の復習は以上となります!毎回思いますが、ドラマで、しかもたった6話で描き切るにはあまりにもキャラクターが魅力的すぎる!
心理描写も駆け足ですし。じっくり観たいよね〜。
リミテッドシリーズ(1シーズンだけ)という噂もありますが、ぜひとも彼らのその後を描いてほしい、そんなところでございます!
過去作で慣れ親しんできたキャラクターばかりだったドラマシリーズにおいても新たな風を吹かせてきましたね。他のキャラクターと一人も絡んでないとこなんか観やすくてオススメです!
こんなに褒めちゃっていいのかなぁ。強いて言えば精神世界の描写が混乱しちゃいそうになることくらいがネックですが、んなもん考えずによーく観てればいいんです。自ずと答えは出てくるさ。
褒めてばっかりですが、信用してください。なんてったって月ですからね。太陽と違って見つめられますから。これはドンブラザーズで最近あった名言です。ズキュンときたんで使いました。満足したんで終わります!それでは!!
少しはヒーローっぽい格好のも出しとかんとね。