こんにちは!エヴァンゲリオンを観たことがないワキリントです。
観たことがないけど登場人物と「テーゼ」「パトス」「ルフラン」「ロンギヌス」くらいは知ってます。いつかちゃんと観たいなぁ。アニメ本編完走するのはアレなんで劇場版だけになるかもだけど。オススメの観賞順などございましたらコメントお願いします。
さて本日は、エヴァンゲリオンを観たことがある人の何割かが観てたであろう『ワンダヴィジョン』を復習していきましょう!
近頃忙しくてまともに他の授業もできてないのに、あっという間に全エピソードを終え、シーズン1のフィナーレを迎えた今作。せっかくなので次の週に配信されたメイキングも観た上で復習していきましょう!サービスサービスぅ!
★見知らぬ、展開★
舞台はウエストビューという郊外の街。テレキネシスを持つワンダ・マキシモフさんと、人工的に造られた機械生命体のヴィジョンさんの2人は、それぞれのスーパーパワーを周りに隠し、夫婦として平凡な暮らしを送ろうと奮闘していました。
しかし身の回りの至るところで巻き込まれる様々なヘンなトラブルに、2人はパワーを使わざるをえません。そんな状況を笑う「観客」たち。
そう、この作品はMCU初の、いや、最初で最後になるであろうシットコムテイストの作品です!シットコムって分かる?『フルハウス』とか『アイ・カーリー』とかそういうのです。世代出すぎ?おかしな出来事を観客が笑ってるドラマのことです、雑に言うと。
そんなユーモアたっぷりの世界観で進んでいくお話ですが、その様子をテレビで観賞…いや、監視している者の姿が。
ウエストビューで繰り広げられるこのおかしなシットコム。その外側では街一つが丸ごと人質に取られた大事件の捜査が行われていたのです…
一体誰がこの街を乗っ取ったのか?その理由は?そもそも『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』で2人は離れ離れになったハズでは?
というのがあらすじです。シットコムであるというだけでもMCUの中では目新しいのに、そこから更にもうひと捻りしてくるという展開の妙。横綱の貫禄すら感じさせます。
★使徒、襲来★
さてお次はキャラクター。MCUが手がける初のドラマシリーズということや、『ドクターストレンジ:マッドネス・オブ・マルチバース』他、今後の映画作品にも繋がるということも手伝ってか、過去作品に登場したキャラクターが久々に会いに来てくれています!
まずは『マイティ・ソー:ダーク・ワールド』以来の登場、マイペースな緩さがチャーミングなダーシーさん。学生だったのに天文物理学者になっちゃって!歴史〜。
続いて『アントマン&ザ・ワスプ』からジミー・ウーさん。トランプマジックの腕に磨きをかけて戻ってきてくれた、FBI捜査官です!
このように過去作品からのキャラクターが出てくるのは、MCUを追いかけ続けた人からすると嬉しいですよね!個人的にグランドマスターのその後が気になっているよマーベル・スタジオさん!
もちろん今作からの新顔も揃っています。ウエストビューの外からワンダさん達を監視する組織、S.W.O.R.D.(ソード)の偉い人、ヘイワードさんはシットコムの世界に囚われた市民の救出よりも大切な企みがある様子。
面白おかしくシットコムを盛り上げてくれる住人の中でも、唯一アグネスさんだけはポスターにもなっています。公式からの「こいつは要注意やで〜」というメッセージですかね。
最後はどこからともなく登場してきたジェラルディンさん。彼女との出会いで、お話が一つ目の大きな展開を見せるのでお楽しみに!っていうかネタバレするとこやったわ!あぶなっ!
そして以前の記事でもお伝えしたように、第5話ではアメコミ映画好きがひっくり返るサプライズが待っております。もう笑うしかねぇよ。笑えば…いいと思うよ…
★序・破・Q★
さて、ここからは内容について。
なんと言っても序盤のシットコムの完成度は外せません。アメリカのテレビ文化に根差したシットコムを再現するため、マジの観客を入れ、服装やセット、マルチカメラ方式を採用した撮影法、CGではなく特撮を使ったワンダさんの魔法描写から、モノクロ画面にしたときのヴィジョンさんの顔の色まで細部にこだわった圧巻の作りでした!
当時の質感を感じられて、アメリカのシットコムの歴史を横断的に体験したような気持ちになりました。
昨今のドラマには国内外問わず、考察や予想が毎週のように行われるものが流行っているようですが、今作でも中盤以降、御多分に漏れず考察の嵐、A・RA・SHI、for dreamでございました。
予告編公開時点からの謎の他、各話に散りばめられた不可解で不穏な現象の数々、何の前触れもなく挟まれるCM、考察しがいのある要素をバラ撒くMCU。さすが小ネタやトリビアを入れ込むことにかけては他の追随を許しません。
こういったムーブメントは映画では起こせません。ドラマの利点を活かし、ファンの熱を加速させることを見事に成功させていました!
まぁ個人的には考察だの予想だのはハズレるとションボリするし、当たっても公式が素人レベルの考えしかないということの裏付けになっちゃうから萎えるんでやらないようにしてるんですけどね。観てる分には面白いんで楽しんでくれよ。こっちは頭空っぽにして作り手の熱を受け取ってっからさぁ。
そんな考察の弊害が後半になると出てきたと言いますか、こちら側の考察・予想熱が本編を上回ってしまい、「あ、そんな感じで終わっちゃうんだ」となってしまったような気がします。
放り投げられたまま解決されていない謎はこれから解き明かされていく(かも?)として、本編中に解決した謎はどこかスカされたような感じというか、ズッコケちゃうんじゃないかなと思います。クライマックスの戦いもチープに見えちゃった。
てっきりシットコムのパートでドラマのチープさが出るかと思ったら、映画顔負けのバトルになった途端に拍子抜けするなんて思ってなかったんで、最終話はモヤっとしちゃったな。
あ……なんてことを言ってるんだ…総合的に観れば楽しい出来なのに…最低だ…
★世界の中心でアイをささやいたふたり★
以上で『ワンダヴィジョン』の復習は以上となります!
あれやこれや言いましたが、これまでサイドストーリー的に語られてきたワンダさんとヴィジョンさんのこれまでとこれからを描き、それを世界と同タイミングで目にできたということで感謝感激でございます。
何よりも(分かりきったことではありますが)2人がアベンジャーズとしての人生を共に歩む中で、決して平穏な道では無い中で、ゆっくりと生まれ育まれた愛が、幻覚(ヴィジョン)ではなく真実であったということをこれほどまでに真っ正面から描いてくれたことが本当に嬉しいですよね。嬉しいですよね!?!?
アイアンマン先生やキャプテン・アメリカ先生は確かにMCUの中心ですが、我々が「脇役」と認識しているヒーローやヴィランですら、それぞれの人生を生きる「主役」なわけです。アベンジャーズシリーズのおまけとして語られるのではなく、2人の作品として生み出されたこの作品を、愛さずにはいられません。
それでは皆さん、ありがとう、そして、おめでとう…