【テスト㊲-B】シャザム!~神々の怒り~大復習!!
こんにちは。『アントマン(以下略)』はおろか今作の復習も遅らせたワキリントです。
ざまぁみろ!!
毎週毎週公開の次の週には復習があると思ったら大間違いなんだ。今年は大いに皆さんの期待を裏切っていこうと思います。ぼくだって日々を精いっぱい生きているんだから。でもなるべく頑張るね。
そんなわけで『シャザム!~神々の怒り~』を復習していきましょう!遅れた理由は日々を精いっぱい生きていたからです!早速レッツゴー!!
★あらすじ★
前作終盤、魔術師から神々の力を授かったシャザム君ことビリー・バットソン君は、グループホームで暮らす孤児たちにもパワーを与えることで世界を救いました。
その後も6人のヒーローとして数々の事件や事故に対処しますが所詮は子供。見た目こそ立派なヒーロー然としていても、完璧にこなせなければ支持なんかされません。ついた異名が「フィラデルフィアの恥」!ひどい!
リーダーとしてなんとかチームをまとめようと奮闘するビリー君ですが、親友でヒーローオタクのフレディ君はみんなで出動するルールを破って単独行動しちゃったり、自分自身も里親制度の期限である18歳が迫っていたりと内外に問題が山積み。
そんな彼らの前に現れたのは、魔術師によって神の力を奪われ、長い間閉じ込められていた神々の娘たち!力を返せといわんばかりの形相で迫ってくるシスターズ!バラバラなちびっ子チームは強大な敵に太刀打ちできるのか!
交渉したりするぞ!!
というのがあらすじですね。だいぶ予告編にないところまで喋っちゃってますが、こんくらい分からせないと観に行かないでしょ、みんな。とか言ってたら公開終わっちゃった。ごめん、みんな。
★見どころ★
続いては見どころ!配信で観れるんだから見どころを言っても問題ないんですよ。分かりますか?いい時代になったもんだ。
複数の神々に由来するパワーを6人にそれぞれ分け与えたことで、この子は俊足、この子は怪力、というように分かりやすく専門ができていました。…まぁ、チームとして活かしきれてないからこその「フィラデルフィアの恥」なわけですが…
そもそも変身者が子供なわけですから、急に与えられてロクな説明も受けてないパワーを上手く扱いなさい、という方が難しいですよ。でも世間は「スーパーヒーロー」を知っている。そのギャップが笑いにも切なさにも繋がるのが今シリーズの持ち味ですね。今作ではやや切なさが増えていた印象があります。
しかしだからこそ、そこから何クソ精神で己のヒーロー魂を奮い立たせる場面なんかが産まれてくるんですよ。巧いよねぇ。
こんな絶望的状況だからこそ、ね。
そう、シャザム君のチームの魅力は「中身が子供である」ということ。誰か一人がずば抜けてリーダーシップがあるわけではなく、皆でなんとかしようとしてもなかなか足並みが揃わない。そんな子供たちが非日常を経験していく中でほんのちょっぴりオトナになっていく。そんな二度と戻ることの出来なかった「子供の表情」を大人のお芝居でも観ることができる。
世にも珍しい「大人ジュブナイル」を観せてくれるのが今シリーズの最大の魅力であり、ぼくが皆さんに推したいポイントです。
『グーニーズ』のシャツとかこれ見よがしに着とる。
子供が子供の姿のままでちょっぴりオトナになっていくのも、呪文一つで本当に大人になってしまうのも、大きく言えば一人の人間の成長です。
大人になってしまった今、絶対に忘れることのできないワンダーな体験を経て人生の儚さを知るジュブナイル映画は悲しいかな刺さらなくなってしまったと思っていましたが、ありました!嬉しっ!!だからオススメ!!
★軽々と、そう、軽々と★
いわゆる「新しい映画体験」をした気持ちになれると思います。マイノリティを扱ったり、既存の枠組みの否定を推しだして、さも斬新ですよねー!どすかー!っていうのより大分ズバッと評価しやすいところもありがたいポイント。
MCUとかそういうの最近多すぎてね。あちらは「新しい枠組みの映画」を観た、という「体験」を提供してくれてる感じがするんですが、ちょっとこれを「是」としないと加害者になった気持ちになっちゃうというか……映画そのものの評価に、この世の中に向けて放った意義みたいなものが混じったことで、つまんなかったって言い難い、みたいな……分かります?
褒めるとこもその意義しかなくなりそうで怖いのよ。二匹目のドジョウをいつまでも掴もうとすなよ。『ブラックパンサー』(2018年)でハイおしまいして。ちゃんと面白いものを作ってもらわんと。排他的でなけりゃあいいじゃん。……っていうこの発言とかもマジョリティサイドのもんやったりする!?世界で見たら圧倒的にマイノリティなアジアンピープルたるぼくが!?何これ!?
ダルッッッッッ!!!!!!
めっちゃ脱線してる。まあ要するに本作は、ジュブナイル要素をヒーロー映画に持ち込み、その上でMCU的なサプライズも挟みつつ、それでいて単純な地力で楽しませてくれた良作だったと思います!
恋もしたりするぞ!
ガチャガチャ文句を垂れましたが、やっぱり変革期なのかな、と思います。単純に面白いものを欲するのも、意義深い作品を大切にする感性も持ち合わせてないとですね。
なんやかんやでぼくも27歳。価値観のギャップを感じてくる人生に差し掛かってきました。自分自身がこれまで居た心地よいところから、新たなところへ連れ出してくれるものに対してのフットワークがやや重くなってきた危機感もあります。
反復横跳びのように軽々と行きつ戻りつして、両方を大切にしていきたいものです。そういう少年のような大人について考えてしまった今日この頃。
皆さんも是非配信でご覧になって下さい!いかにぼくが考えすぎているか分かります!そしてぼくにこう吐き捨ててやりましょう!
ざまぁみろ!!!
それでは!