こんにちは!『ウルトラマンテオ』を守る会(UMK)会長のワキリントです。
8月もそろそろ下旬にさしかかり、夏の終わりの寂寥感、みたいなものが辺りに漂い始めたような気がします。昔から逆張りとかではなく好きなんですよねぇ、このくらいの時期の少し切ない感じ。フジファブリックの「真夏のピークが去った」みたいなことよ。『若者のすべて』みたいなことよ。分かる?ちびっ子はこの感じ、いつ知ることになるんだろう。やめといた方がいいぞぉ、おじさんみたいにオタクになっちゃうからね。でも人生楽しいヨ。
そんなわけで『ウルトラマンテオ』第7話「捨てられた怪獣」の感想です!レッツゴー!!

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今回のおさらい
突然唸り声をあげたかと思えば、全身が黄色く光り始めた『ウルトラマンテオ』のマスコットキャラクター、プッチー。なんとなんと、人間サイズの愛くるしい姿から一転、巨大で猛々しい怪獣サイズへと変貌を遂げたではありませんか!どっひゃー!!!

これには天文研究会のメンバーもびっくり仰天。角から出るビームで孤独怪鳥 バルミリオスを退けた後はいつもの可愛らしいプッチーに戻りましたが、あまりにも衝撃的な展開にエマさんは怯えてしまいます。
忽然と姿を消した巨大プッチーを「身体のサイズが変えられる」と看破した今日子さんから身を隠すため、前回見つけた良さげな廃倉庫に逃げてくる天文研究会の面々。そこで見つけたのは、何者かがバルミリオスと思われる鳥を飼育していた時の記録ノートと餌が入っていた段ボールの配達伝票。怪獣を隠すにはもってこいだと思っていた廃倉庫は、そもそも元から怪獣を隠して世話していた場所だったのです。
バルミリオスの飼い主を突き止め、捨ててしまった理由を聞き出すイブキくんと苫米地さん。捨てられたことを理解しておらず、未だ親代わりの飼い主のことを探しているバルミリオスに会ってほしいと伝えますが、なかなか上手くいきません。
意を決してテオとなり、被害がこれ以上拡大しないようバリアを張りまくって応戦しますが、奮闘むなしく暴れ始めてしまうバルミリオス……やむなくテオシウム光線で倒そうとしたすんでのところで、苫米地さんが飼い主を連れてバルミリオスとの対話を試みます。
結果としては人間の身勝手な都合で孤独な怪獣にさせられてしまったバルミリオスは街を飛び去り、また苫米地さんに多頭飼育の猫ちゃんを預けていた知り合いもまた、出張ではなくバカンスに行っている間の世話を押し付けていただけだということが分かり、引き取り手が見つかるまで苫米地さん……いや、べっちが面倒を見ることになりました。
一方その頃、今日子さんが暗闇の中で見つめる先には、なにやら凶悪そうな見た目の怪獣が……というところで今週はおしまい!
今後のお話へと繋がる重要なシーンで締めたものの、本編が濃密で独特な余韻が残る、いわゆる「考えさせられる」エピソードでしたね……!みんな、どう思った?
気になるポイント その①
第6話に引き続き、今回のエピソードはべっちが中心となって活躍していましたね!
授業中にぶっ倒れてしまうくらい働き詰めになってでも、今まさに怪獣が迫っていようとも、知り合いからお世話を頼まれた猫ちゃんたちを守ろうとしていたべっち。一人で抱え込んで崩壊状態になってしまっていた前回から、仲間や他の優しい引き取り手を頼る柔軟さや行動力を見せるまでに成長したのも素敵でした。
バルミリオスの元飼い主と大学で話すシーン、喋っているのは基本的にイブキくんでしたが、観返してみると元飼い主のあまりにも身勝手な言い分に唖然からのブチギレをしているんじゃなかろうか……と想像させる、絶妙な表情で話を聴いていましたし、バルミリオスに悲しい現実を突きつけることになるシーンでも、心の中に渦巻く悔しさ、哀れみ、自戒、怒り……色んな、本当に色んな感情が滲み出しているお芝居は拍手喝采でした……!

そんなことを微塵も感じさせず、ケロッと次の優しさへと突き進めるべっち、流石レスキュー隊あがりの年長者と言うべきか、人生の酸いも甘いも味わったからこそ出てくる魅力が存分に発揮されていましたね!!
気になるポイント その②
そんなべっちの心の中の怒りやエマ会長の怯え、イブキくんの空腹感など、周りにいる人の感情とリンクしていたことが明かされたプッチー。「守りたい」と強く願ったことでべっちの気持ちとリンクし、巨大な怪獣へと変貌を遂げてしまいました!いつものプッチーは可愛いですが、巨大プッチーはしっかり怪獣。角からビームを出したりなんかもできるみたいですから、カッコいいんだけどエマ会長が怯えるのも無理はないくらいの衝撃的な変化でしたね。

『ウルトラマンテオ』は都合4話に渡って怪獣が倒されていません。ちょっとどころか、だいぶ意外、ですよね?いつものシリーズではイレギュラー扱いな回がメインになっているのも全て、初めて目にして何も分からなかった怪獣と向き合い、よく知ることで恐れをなくすことができたから。プッチーにはまだまだ秘密が隠されている感じがしますし、バルミリオスを追い払うだけでは物足りません。
同じく「怪獣を守りたい」と思えるようになった天文研究会の誰かや、それこそテオの感情とリンクして、協力して怪獣の命を救ったり、街を守ったりして相棒のような存在になってくれると嬉しいですね!!

反対に、無害な怪獣や、あるいはテオに無知ゆえの敵意を向けているような者と、もしリンクしてしまったら……ということも考えなければなりません。天文研究会がプッチーを守るために行動したことで怪獣の事情を知り、その上で持つことのできた優しさとリンクしたからこそプッチーは温厚なプチ怪獣でいられていますが、決めつけるように怪獣が悪だと思っている(一面では、そうなんだけどね)人の手に渡ってしまうと、途端に生物兵器のように扱われる悲しい巨大怪獣になってしまいます。

未知の脅威に対抗すると言いながら自らは怪獣を手中におさめていることが発覚した今日子さん、そしてU.T.T.F.になんか、絶対渡すわけにはいきません!プッチーの脳波を解析して、山の中のビリビリ角怪獣を使役するために利用してやろうくらいのこと、やりかねませんからね!?!?プッチーを実験材料に使われないためにも、頑張れ!天文研究会!というところでしょうか。部室に無許可で入ろうとする今日子さんをしれっと牽制するリンタロウくん、プッチーのことめちゃくちゃ心配してたでしょ。早く仲間になってよね。
……まぁ、脅威と立ち向かうためにこちらも強大な力をつける、というのは、一つ正しい防衛の道ではあるんですけどねぇ……
気になるポイント その③(長すぎ注意)
最後は今回の「考えさせられる」という点について。ぼく、「考えさせられる」という感想だけで終わりなの、違うなって思うんです。考えたので、発表させてください。別に読まなくていいので。ごめん。
バルミリオスにせよ、べっちがお世話していた多頭飼育猫ちゃんたちにせよ、身勝手な人間の無責任さによって辛い思いをさせられてましたよね。バルミリオスについては別れも告げずに元飼い主が居なくなった結果、「ママ」を探して街を壊して回るような事態にまでなってしまいました。

この「街を破壊した」のにテオが見逃したという辺りに、視聴していてモヤモヤを抱えた方がいるかもしれません。ぼくとしては、これもやっぱり人間の身勝手によるものなのかなぁ、と。
人里に降りてくる熊のニュースとか、最近頻繁に見るようになりました。確かに怖い。何されるか分からないから。でも、そもそもなんでそんなニュースが沢山目に止まるようになったんだろう?メディアの偏向報道?と思って調べてみたんですよ。そしたら日本熊森協会というところがありまして(マジでありました)、バッチリ「人間のせいです」って明言してるんですね。林業用のスギやヒノキの植林政策に影響される食糧不足や地球温暖化、過疎化・高齢化による野山の整備不足で自然と人里の境界線が曖昧になっていること、などなど。
人間が人間の住みやすいように生きた結果、熊が暮らす自然が破壊されていたんです。少なくとも、熊は滅ぶべきだ!とはならないでしょう。それでも人里に降りてきた以上、人間の安全のために銃を持ち、命を奪わねばならない人がいる。熊は可哀想なんですが、その処刑人となったハンターも同じく可哀想、人間の身勝手による被害者なのではないでしょうか。そしてどこまでいっても、過去どれだけ人間の味方でいてくれたとしても、ウルトラマンは宇宙で生きる別の生き物です。人間の身勝手が生み出した怪獣を断腸の思いで倒す回、奇跡のような力で救う回、色々な描写が60周年の歴史の中でありましたが、一歩引いた表現をすると外部の生命体をハンターと同じく被害者にさせてきた歴史とも言えてしまいます。テオは人間を守るために地球へ来たわけでもありませんし、むしろバルミリオスの孤独にシンパシーを感じていた可能性の方が高いです。問題解決権を他者に与え、放棄した責任を押し付けることで有耶無耶にされてきた原罪が、遂にこのエピソード、『ウルトラマンテオ』で浮き彫りにされたとはいえないでしょうか?
例えとして熊を挙げましたが、バルミリオスが熊とは1点違うところがあるとすれば、人語を解してくれていたところでしょう。その知性と元飼い主を見つけて落ち着く理性、それこそ命を奪わない選択をすべきだった要因に思います。べっちと元飼い主との対話をバッサリ切るように飛び去って行ったバルミリオスは、例えるなら……「彼氏の浮気なのに一方的に別れを切り出された彼女が何も言わずに席から立って喫茶店を出て行く」みたいな……そういう質感だな、と思いました。こちとらバルミリオスに完全感覚Dreamerならぬ、完全感情移入merですから、よく水をぶっかけなかったな、と思ったくらいです。決して物分りが良かったからおとなしく居なくなったのではない。身勝手であっても謝罪を受け止め、悲しみや怒りをもこらえて愛した人の気持ちを尊重するのなら、何も言わずに出て行くしかない。あのバルミリオスにはそんなことを思ってしまいました。
1ヶ月に渡って怪獣を倒さない、歴史的観点から観るとイレギュラーな回が続く『ウルトラマンテオ』は怪獣側の事情を思いやる描写が続いています。今回のまま人間に非のある生き物が現れ続け、あろうことかテオが守ることを諦める……なんていう展開は流石にないかと思いますが、モヤモヤして人間の業を省みるというのも楽しみ方のひとつ。頼むから人間よ、テオに見限られないでくれ……!そんな風に楽しんでいきたいですね。
まとめ
長くなってしまいましたが今回の感想レビューはここまで!読んでくれてありがとうございました。全部読むのは流石に疲れたよね。
あまりウルトラマンに触れたことがない方であってもこの回には多かれ少なかれ思うところがあったんじゃないかな〜と思い、何か助けになればと慣れない考察の発表までしましたが、ご安心ください。もうやりません、多分。
多分。っていうのは今後どんな風に『ウルトラマンテオ』が転がっていくのか、全く読めないから。テオは果たして優しいまま怪獣をも生かし続けるのか?それとも自分の揺るがぬ覚悟を決めてハンターとしての戦いを始めるようになるのか?今回のようなついつい考えさせるパワーを持ったエピソードがあれば、再びじっくり考えてみたことを発表する機会があるかもしれません。怖いね。今回がピークじゃないって。『ウルトラマンテオ』への熱、まだまだ下がる気配はなさそうです。
と、いうことで次回!特別総集編「超時空からこんにちは」の感想でお会いしましょう!!
シュワッチ!!!
画像引用元:
https://x.com/ultraman_series/status/2088422971316773288?s=46
https://x.com/ultraman_series/status/2088414138683027704?s=46
https://x.com/ultraman_series/status/2088461030473252948?s=46





























