こんにちは!給料日に銀行へ出向く人が多すぎる。どうもワキリントです。
なんぼほど通帳に己の稼いだ金額を記入したいんか知らんけど行列がエグいんですよ。物欲もないぼくといたしましては「カネ」に執着している人間たちが老若男女入り乱れた場に巻き込まれているのが悲しくて悲しくて仕方がない。ぼくはただ大家さんを煩わせることなく家賃を納めたいだけなのに。
あとご年配の方の利用時間がクソ長いのよ。ATMが普及してからなんぼほど経っとんねんと。慣れてくれ。手続きをまとめてやっているのだろうか?気づけば10人くらい後ろにいたぼくに抜かされる始末ですよ。そこまでなってるともう怪しい詐欺に引っかかっているのではないかと不安を抱えたまま、後ろ髪を引かれながらの退店をしなければならないわけですよ。
バカヤロー!!心配させるようなオドオド感で液晶とにらめっこすな!!勘弁してくれ!!!
そんなわけで今回は『X-MEN:ダークフェニックス』の復習回となっております。
SNSを見てると賛否両論入り乱れているようですが、ぼくの立場はもうアレですよ。
『ヴェノム』に次ぐキレ回にしてもいいくらいのやつです。書かなきゃいけねぇのか???
あぁ〜どないしよ。アイツ呼ぶ?なんかやだ。アイツ調子乗りそう。
★キャラクターはもういい★
まずはキャラクター。どのテストでもそうやってきた。どれだけ分かりきったテストでさえもそうやってきた。
しかしこのテストではそんな必要すら感じない。X-MENシリーズではおなじみのキャラクターが、いや、おなじみのキャラクターしか出てこない。というかそんなおなじみのキャラクターですら蔑ろにされているのがこのテストである。
本作に出てくるキャラクターは軒並み我々が行動原理の理解に苦しむハイパーウルトラサイコパスか短絡的な思考しかできないアホしか存在しない。
今回何の役にも立たない皆さん。
曲がりなりにもシリーズの最後と銘を打った作品である。前はもっと感情移入できるやつだったはずだぞお前ら。何があった?演技メソッド忘れた??私生活で悩みでもある??
何が残念かってこの作品の監督が脚本家出身だということだ。そのような職種の人間が映画を撮ると十中八九ヤベー作品になるということは短い映画鑑賞歴で学んできたが、本作もその例に漏れずクソみたいな作品に仕上がっている。つまり明らかな戦犯だ。しかしキレポイントはそこではない。
脚本家であればキャラクターを深掘りしろ。話を盛りあげろ。お前の強みが全く出ていない。
「キャラを深めていったら尺長くなっちゃった!ゴメリンコ☆」とかなら良い。「監督とかやったことないもん!撮り方なんか知らんもん!でもマジ話はジェットコースターに仕上げてるから観といてや!」とかでも良い。開き直れ。なぜお前が監督を引き受けたか、一般人が言ったところでどうにもならないことは言うつもりは無い。ただ一旦仕事を引き受けたのであれば己の持ちうる全てを出し切れ。本業でないなら特にだ。
今作は「映画」にもなっていないし「話」も破綻している。つまりどういうことか分かるか。
時間の無駄だクソったれ!!!!!!!!
オマケに批判も受け入れるという開き直りっぷりである。干されろクソが。
次行こう。
★ここだけは良かった★
アイツを出してない理由の一つは物語後半、世間様にヤベー集団のレッテルを貼られた(これまでなんぼほどその展開やってんねん)ミュータントたちが連携してとんでもない力を宿してしまったデリケート発狂女を守るアクションシーン。
これまでそれぞれ交わってサポートし合いながら戦う、というようなことがなかっただけに、今作のアクションは「それなりに観たかったものをやんわり観せてくれてる」という状態だった。それだけ。
もう一度言おう。
それだけ。
★出すべき奴を出さない★
一番の問題点だと思うところを挙げよう。
今作ではおなじみのキャラクターの中から二人、序盤で退場する者が出てくるのだが(ネタバレじゃないかだって?では逆に聞くが、ここまで言っている作品をお前は観たいか?)、片方は堅物ばかりでユーモアに欠けるシリーズにおける唯一の良心である。
ハッキリ言おう。ウルヴァリンなき今、このシリーズに「引き」などないのだ。
そんな絶対的エースを失ったシリーズが再び受け入れられるにはやりたいことだけやっても効果がない。ある程度の懐柔を計らなければならないというのが個人的な持論である。
しかし今作ではそんな懐柔要員を早々に失った。そしてその退場には全くの推進力がない。何があった?役者のスケジュールか?いなくなったことすら忘れてたぞ後半。
退場したもう片方はいわゆる「不在の在」、つまり「もう物語からは退場してはいるけれどキャラクターの行動の背景には常にその退場が絡んでおり、必然的に退場しているにも関わらず常に観客の頭の片隅に存在している」状態を生む要因として華々しく退場している女性キャラクターなのだが(アメコミ界ではそういう無駄死にする女性を「冷蔵庫の女」というらしい)、そういう「不在の在」を働かせる役者というのはマジで作品そのものを支配しかねない影響力を持ってこそ成立するのである。例えばメリル・ストリープみたいな。
しかし今作で退場するキャラクターにそこまでの支配力はない。人気であることは認めるが、正直役者が調子に乗っているとしか思えない。ここ数年で名の売れた役者になったんだろうが、調子に乗ってないにしても荷が重すぎる。
美人だからって許されると思うな。私はいつだって平等だ。
★お前ら何観てた?★
このように本校始まって以来初の堅い文章で書き殴った今回の授業だが、同様に本作に肩透かしを喰らい、行き場を失った哀れな子羊たちが世の中には大勢いたようだ。
しかし彼らには好きなシリーズを貶める勇気も度胸もないのである。仕方ない。かくいう私もアイツに代弁させる奥の手を使おうとも思ったが、そんな子羊たちが迷った末放った感想が私を奮い立たせた。それがこちらである。
「途中、ジーンちゃんのおっぱいを観ていた」
出て行け。
結局子羊は狼だったということである(うまい)。
アメコミにエロを持ち込むな。セクシーはギリ良い。エロで鼻の下を伸ばしているような狼どもは私の言葉の猟銃でもってキャンキャン言わしてやる。そして似通ったゴミみたいな性癖を持った狼の描く二次創作で自家発電にでも励めば良い。
ちなみにこれでフェミニズムがどうのこうのほざくのもやめてほしい。そういう輩は先程の「冷蔵庫の女」問題に非難轟々なわけであるが正直世間を賑わせているフェミニズム談義には友好的な終わりが見えなさすぎて心底疲弊している(真面目に価値観をアップデートしていこうという意識はある。勘違いをするな)。
実際あの退場は誰であっても残されたキャラクターの行動を裏付けるものになったであろうし、その行動こそ長らく迫害や差別を受けてきたミュータントがぶつかり合いながらも努力して培った絆の証明である。
最後に心ばかりのX-MEN愛をこぼしたところで終わりたいと思う。
まだまだこんなもんじゃないと思うよ。
待ってるぜフェニックス。待ってるぜX-MEN。