こんにちは!下半期になっちゃったなぁ。どうもワキリントです。
出不精な自分を改めるため、今年は人生で初めて「やりたいことリスト」を作ることで活動的にいこう、なーんて思っていました。その数ざっと50個。
「ハワイに行く」など実現させるつもりもあまりないものから、「寝癖を許さない」という23年生きてきて何を今更言っているんだというものまでぶちこまれた「やりたいことリスト」ですが、上半期が終わって達成出来たのはたったの14個。マジ???
「まぁ半分の25個達成できればいいかな」くらいの緩さでやってましたが、後に残ったのは難関ばかり。「釣りバカ日誌制覇」なんてできるのかしら。一つ一つクリアしていきましょう。
そんなわけで本日はMCU最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を復習していきたいと思います!「アメコミ全部映画館で観る」もリストに入っている。明らかにクリアできる枠として。
マジでドタマブッ飛んだぜ。
★あらすじとキャラを同時に処理していく男★
『アベンジャーズ:エンドゲーム』の壮絶な戦いをくぐり抜け、普通の日常へと戻ってきたピーター・パーカー君。彼の通う学校では夏休みを有意義に過ごすため、ヨーロッパへ文化を学ぶ旅行の計画が立てられていました。
しかしピーター君はその旅行で、想いを寄せるMJさん(前作のリズさんはどうしたのとか聞くなや)にアタックしてハートを射止めようというプランを立てていました。「やることリスト」まで作って。健気なお前が大好きだ。
結構いい感じやんけ!
一方スパイダーマン君としての活動には多少の迷いが見られます。それもそのはず、世界を救う戦いの中で失われたヒーローとしての自信が消えないまま、ヨーロッパへと向かうピーター君。
まず訪れたベネチアで早速恋のアタック開始!と思ったのも束の間、水の都に相性が悪すぎる怪物が襲来!水の巨人とか遊戯王のモンスターみたい。
居合わせた人々を救うため奮闘するピーター君でしたが、水の巨人とは圧倒的なパワーの差があり、一人ではとても太刀打ちできません。もはやこれまでか…と思われたところに颯爽と現れたのは!
空を飛び、ビームを放つイケオジヒーロー、ミステリオさん!!イェェェェェイ!!
演じるのは名優ジェイク・ギレンホールさん。だからって「展開が読める」なんて言うのは野暮ですよ。
『エンドゲーム』での戦いによって生まれた次元の狭間からやってきたミステリオさんは、元いた次元でも先ほどの怪物たちと戦ったベテラン。家族の仇を討つためMCUの次元にやってきたヒーローです。
本来ミステリオさんはコミックスでスパイダーマン君を苦しめてきたヴィランでしたが、次元が違うと性格も違います。向こうのミステリオさんは良い人だったなんて、よかったなスパイダーマン君!!
導いてもらいな!
怪物たちを倒すためにミステリオさんと協力していたフューリー長官とマリア・ヒルさんにされるがまま、人々を救うためのミッションに加えられてしまったピーター君。何やらしとんねん!
ぼくに代わって砂の怪物が二人を襲っております。
恋愛に集中したかったはずなのに、あれやこれやと普通の日常から遠ざかっていくピーター君!かわいそうだぞピーター君!でもそのひたむきさが大好きだぞピーター君!一体世界の行方はどうなってしまうのか!?そんなことよりピーター君の恋の行方の方が気になって仕方がない!予習の時は微塵も興味なかったのに!!!
★見どころとMCUの凄さ紹介を同時に処理する男★
さていきなりですが、本作の見どころは何なのか、結構な時間考えましたワタクシ。で至った結論がこちらです。
「この作品の凄さ、そのまんまMCUの凄さやん」
この作品の凄いところは何かというと、全体にはりつく底意地の悪さ。褒めてるよ。
ヒーロー映画はおろか、現代の大作映画の多くの「タブー」を抉り、その上で我々観客の一歩も二歩も先を行く展開には舌を巻きました。いや、マジでドタマブッ飛んだぜ。
そんな展開に狂わされるのが、我々が「暗黙の了解」として気にも留めなかった、あるいは製作者側のたゆまぬ努力によって無意識下で受け入れられてきた「境界線」です。そんな現代の映画を観る上での大前提が揺らぐ我々と、作品内でどんどん不安定で危険な状態へと追い込まれていくスパイダーマン君がリンクしてしまう。
そうすると余計にリアルとフィクションの境界線がグチャグチャになってしまい、観ているもの全てに疑いの目を向けてしまう自分がいることに気づいてしまいます。
いない存在を「いる」と認識することで成り立つヒーロー映画を観ているのに。
今作はそんな中でも「ヒーローはいる」と力強く、高らかに立ち上がる我らがスパイダーマン君の勇姿が観れること間違いなし!
鑑賞を終えた皆さんが口を揃えて「MCU最高傑作」と言うのは彼のそういう部分を指して言っているのではないかと思いますが、ぼく個人の感覚として、本作は「今だからこそできた「怪作」」だと思います。
『アイアンマン』で空飛ぶ鋼鉄のアーマーが「アリ」になり、その後もハンマーで雷を呼ぶ神も、盾をブン投げてマーシャルアーツかますのも、そんなバケモノじみた奴らが一挙に集まって戦うのも全て「アリ」にしてきたMCUが、『エンドゲーム』で「11年間で登場した作品全てが繋がる集大成」をも「アリ」にした今だからこそ、その「アリ」を根本から揺るがす今作がここまで評価されているのではないかと思いますし、その評価こそ、こんな狂った作品ですら「アリ」になってしまったことの証明でもあります。
そう考えると凄いなと思うのがMCUの構成力。いったい我々の何歩先を見据えて走っているのか、皆目見当が付きません。恐ろしさまで感じる。
おそらく今作で「11年間の締めくくりなんだ、じゃあようやく卒業できるな」なんて思っていた、「別にアメコミ映画が特別好きというわけではないけど義務感で観ていた勢」の皆さんは呆然としたことでしょう。心中お察しします。
★この感想ばっかりは一つの章にしたかった男★
さて、なんだか今回は核心に迫るようなことばかり話してしまったように感じますが、以上で復習おしまいです!!
前述したように卒業する方もいるだろうから、これからのMCU、ひいてはアメコミ映画ってどうなるんだろう…と、正直今作に不安感さえ抱いていたぼくでしたが、そんな不安感もブッ飛ばすヤベー作品に仕上がっております!
そして最後に言いたい。予習でも取り上げましたが今作は舞台がヨーロッパということもあり、今までのシリーズでは観たことのない、スパイダーマン君のスイング・アクションを観ることができました。
こういうのが観たかったんです。
しかーし!観終わって真っ先に思ったこと!!
スパイダーマン君!!!
やっぱり君はニューヨークが一番だー!!!
ヨーロッパにも行った。宇宙でも戦った。それでもやっぱり、彼のホームはニューヨーク。ニューヨークにいてこそ、そこで暮らす人々とともに生き、そして戦う「親愛なる隣人」であるからこそのスパイダーマン君だなぁ!と強く思った次第です!!
しばらくアメコミ映画が公開されない時期がやってきてしまいましたが、心にはいつも彼がいると信じて!少しずつ、リストの項目を減らしていけたらなと思います!!それでは皆さん、また次回!!