こんにちは!最近映画だけでなく、演劇も観るようになりました!!ワキリントです。
いいものが撮れるまで、納得がいくまで何度でもチャレンジできる映画と、そのときの本番一発勝負で役者の生の迫力がダイレクトに伝わる演劇。それぞれの良さがあるので、映画とはまた一味違った楽しみ方をしています。
このように、世の中の全ての事柄は金子みすゞ曰く「みんな違ってみんないい」ワケなんですが…近頃不穏なウワサを耳にしました。
DCコミックスの新作映画『アクアマン』が、これまでのDCEUのムードとは一線を画す明るい作品になる、ということ。
最大にして最強のライバル、MARVELコミックスのお化けコンテンツMCUにならって、大人も子供も楽しめる娯楽作品へとシフトしていこう、というのです。
ただちょっと待ってくれと。そこにぼくはストップをかけていきたい所存。
一体何がどうしたんだと。デップーでイジられるくらいダークでシリアスなのがDCEUの持ち味でしょう?それをかなぐり捨ててまでテコ入れするのは必要だろうか…
「みんな違ってみんないい」とはいえ、MCUと比べてしまうと圧倒的にパッとしない(マジでごめんなさい)DCEU。アメコミ全般を愛するぼくといたしましては、「アメコミ界にDCEUあり」と言わんばかりの、MCUを揺るがすような存在に是非ともなってほしいところ。
というわけで今回は進路指導と称しまして、なぜこうなってしまったのか、 今後どうしていけばいいのかを本気出して考えてみようと思います。
炎上、どんと来やがれ!!!
「やっべぇ!」感が出すぎ
DCEUの第1作目『マン・オブ・スティール』は2013年公開、その当時のMCUはといえば『アイアンマン3』など、既に『アベンジャーズ』の大成功による盤石な体制を整えていました。
その時点で時すでに遅し感がエグいのですが、いちいちライバル会社の公開時期なんて気にしてたらラチがあきません。
しかしぼくが問題に取り上げたいのは映画の公開時期ではなくて、映画の企画が始まりだした時期。小難しい話だけど必死でついて来てください。
『マン・オブ・スティール』の映画企画が始まったのは2008年6月。その時期MCUは4月に『アイアンマン』を公開させ、これが下馬評を覆す大ヒットを飛ばしていました。
……………………焦って企画してるやろ、絶対。
どうあがいてもそういう邪推をせざるをえないタイミング。なまじ当時はあまり知られていないB級ヒーローだったアイアンマン先生を扱った作品が異例の大ヒットでした。
その上おまけ映像では『アベンジャーズ』の存在が仄めかされたもんだから、DCの上層部の焦燥感は煽りに煽られたことでしょう。
「おいやべぇぞ…ヤツら…まだまだ先がある…!!」ってな感じで。
そんなDCEUに一言申したい。
「アンタの芝生整えろや」と。
コミックスの人気を二分している以上、意識してしまうのは致し方ないことですが、己の持つコンテンツを信じて悠然と構えてほしかった…今やスーパーマン先生やバットマン先生がドタバタ走って慌ててるイメージしか浮かんでこない。彼らは堂々と仁王立ちしているからこそヒーローたり得るのに。
まだ仁王立ちできてたスーパーマン先生。
マジメのベクトルが刺さらない
ユニバースのスタートに大きな遅れをとってしまったとはいえ、明るいMCUとシリアスなDCEUという風にキレイな棲み分けがされているのはナイスなポイントでしたよね。
『ダークナイト』シリーズで細マッチョのイメージがついていたバットマン先生のビジュアルを、己が身一つを武器とするファイトスタイルを裏付けるゴリマッチョに変えたのは英断だったんではなかろうかという個人的見解。
ただそういうのって映画に活かすことができなければコミックスのファンにしかアピールにしかなってない点で非合理的ではないでしょうか。事実ベン・アフレックさん演じるバットマン先生はビジュアルこそコミックスから飛び出してきた素晴らしさですが、イマイチ俊敏さに欠けてしまう。
どれだけストーリーに注目されるようになってきたとはいえ、アクション映画なんだから力を入れてくださらないとカッコよくないですよ。
ただでさえまともな会話できないコミュ障おじさんにさせてるんだから。ビジュアル以外のバットマン先生の扱いはもっと改めないとファンがどんどん離れちゃいますよ。
そして何よりマジメさのベクトルが間違っていると思ったのは『ジャスティス・リーグ』の特典映像(マニアックなとこついてごめんなさい)ですよ。皆さんどんな映像があったと思います????
「絶滅の危機にあるコウモリのためにセット解体して巣を作りました」ですよ????
誰に向けてのやねん!!!!!!!!!!!!!!!
MCUの俳優たちが不治の病に犯されている子供達に勇気を与えている中でお前らは何を図画工作しとんねんと。それを見せてこちらに何を求めているのかがサッパリ伝わらないんですよね。
血が通ってない
初めて作品の内容に言及するチャレンジをしたいと思います。
DCEUってねぇ…
悪役がパッとしないんだよなぁ…
社運をかけた『ジャスティス・リーグ』の敵が元の俳優誰やねんレベルのCGになっとる。その上リーグのメンバーが1発ボコボコにしてスッキリ爽快とか、そういう幕引きでもないんですよね…釈然としねぇ。
名前出すのもめんどくせぇしょうもないヴィラン。
それだけならMCUにだってありますよ。ウルトロン君なんて元の俳優メガネかけてましたから。「いやお前ウルトロンを作る側やん」っていう顔。
しかしDCEUはそれだけでなくてメンバー全員が人智を超えたスーパーパワーを所有している上に銃弾打ち込まれても死なないので親近感を抱きにくいし、ありとあらゆる舞台や出てくる自然の事物が現実的ではないのでリアルさに欠けます。
1個目にも通じるところがありますが、このタイミングでの公開に間に合わせるためのCG多用がこちらにはやっつけに見えてしまうんですね。それを2時間レベルで観せられるこっちの身にもなってくれと。
おめぇに言ってんだよ。
どれだけ時間がかかってもいいからなるべくリアルにこだわって欲しいですね。
結論
さて、DCEUについてあーだこーだと書き殴りましたが、皆さんはいかがでしょうか?これでも「アメコミはMARVELだけ」と言えますでしょうか?そう思っているアメコミ好きはぼくの予想より確実に多いと思います。未だにスーパーマン先生がMARVELのキャラクターだと思っている人も少なくありません。
そんな方々に謙虚さと優しさを込めてこう言いたい。
「ナメんじゃねぇ」と。
ナメられてご立腹のスーパーマン先生。
「いやナメてないっすよ、信じてください」顔のフラッシュ君。
焦り、迷走、こだわり。様々な要素が作用して(もちろんMARVELのプロデュースも上手い)厳しい状況に立たされているDCEUですが、ぼくはまだまだこんなもんじゃないと信じています。
そもそもMCU以前、アメコミ映画の覇権はDCが握っていました。つまりいずれはDCに風向きが変わる時代が来るということ。その時までに今の至らない部分を改善すれば、再び仁王立ちするヒーロー達を観れるということです。
ですからDC派の皆さんは今の状況を憂う気持ちは忘れずに、それでいて自身の好きなものを貫いていただければと思います!!それでは!!!