【模試⑩-B】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル大復習!!
こんにちは!暖房の誘惑に屈してしまったワキリントです。
ヒートテックなる防寒着を纏いさえすれば、大抵の寒さは凌げる…そう思っていたときがぼくにもありました。つい昨日、耐えかねてリモコンを手に取った次第です。そして気づきました。
もっと早くつければ良かった。
我慢なんかするもんじゃないです。あるもん全部使ってぬくぅくなりましょうや。寒さに震えるのは風呂前の脱衣所だけで十分さ。
そういう時にはこう、心にぽっ、と灯りが点るようなそんなのを観たりしたいですよn……
ありました。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル』が。
うってつけやんか。皆さん観ました?配信されてから1ヶ月弱が経ちましたけども。
ぼくは観たんで遅ればせながら復習させていただきます。なんで遅れたかは夜の『ブラックアダム』復習回で言ったげる。レッツゴー!
★あらすじ★
銀河を股にかけてワチャワチャする集団、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。現在彼らの拠点は、一作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)にて登場したノーウェアのようです。
チームメンバーのクラグリンさんから、地球にはクリスマスというハッピーなイベントがあってそろそろその季節だということ、リーダー(仮)であるピーター・クイルさんは幼い頃、父親がわりの宇宙人ヨンドゥさんにクリスマスをめちゃくちゃにされて以来、プレゼントを贈りあったりという幸せ満点イベントを開催できていないということを聞いた他メンバーの皆さん。
こんなに仲睦まじいのにねぇ。
そんな悲しい想い出にしちゃダメよ!と立ち上がったのはマンティスさん。どしたん急にやる気出して。ピーターさんに特別な感情でもある感じ?
彼女の説得でプレゼント調達に参加することになったのがドラックスさん。こういう任務に適しているとはとてもじゃないですがいえません。しかし他には喋るアライグマに動く木、無口なサイボーグレディ、高知能ワンコ。こんなもん消去法です。
クリスマスには大切な人の特別なものをプレゼントするというフワッとした知識から、二人が導き出した結論…それは!
ピーターさんがことある事に引き合いに出す伝説の人物、ケビン・ベーコンをプレゼントすること!
イェーイ!ハッピーメリークリスマス!
クリスマスを知らぬ宇宙人が故のヒラメキでとんでもないことになっていくガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのクリスマス!ケビン・ベーコンは果たして宇宙に連れ去られてしまうのか!?
連れ去られちゃうぞ!
★見どころ★
今作でぼくがホクホクしたのはヒーローの日常が観られたこと、これに尽きます。
ドンパチやってるばかりではキャラクターに血が通いません。彼らがどういう世界を生きてどんな視線を送り、また視線を返されているのか。そういうヒーローの本筋から外れたところにぼくなんかはビッグラブを送っちゃうんですよね。
そういう点で今作はとっても満足度の高い仕上がりでした!地球(というか、アメリカ)の文化に初めは戸惑うも、徐々にノってくる二人の温度感や、ケビン・ベーコンさんから観た「自身を宇宙に連れていこうとする謎の超人」の無邪気な恐ろしさ、警察という地球上で最も身近なパワーとの差。
パワーとは、何も強大な敵を打ち倒すことのみで測られるものではありません。こういったちいちゃいとこで「この世界での超人ってこういうとこまでできるんや」というのが地味に嬉しいんですよねぇ。
そういった超人のパワーを一般人視点で描き、ホラーテイストに仕上げたジェームズ・ガン監督の手つきはお見事。そりゃあそうよね、と頭では納得できますが、いざ作れとなると…コメディ要素も盛り込みながら、ある種ヒェッ…となるような軸で二人とケビン・ベーコンさんのチェイスを切り取ったのは楽しかったなぁ。
音楽はちーとばかし印象が薄かったですね。2曲くらいを除いては。実際に唄うことでやっと存在意義が生まれてくるくらい、劇伴がわりの既存曲使用が馴染んでしまう世の中になってしまいました。ガーディアンズシリーズのお家芸がいつの間にかスタンダードになっちまったもんね。
期待していたマンティスさんとドラックスさん、そして家族と過ごすクリスマスという組み合わせの妙は残念ながらありませんでしたが、サラッと明かされた新事実によって別ベクトルのホッコリが穴を埋めてくれました。
最終作になりそうな三作目に向けて要素を盛りに盛ってきてます。勘弁してよ。全方位、相関図の全矢印にウルウルポインツ作る気かよ。
★ガーディアンズは癒し★
さて、以上で復習は終わりです!社会的に重たいテーマも扱わず、徹頭徹尾、「家族」を描くガーディアンズシリーズは、壮大に肥大化、多様化していくMCUにおいて、変わらない輝きを放ってくれています。
映画って説教するための道具じゃないんでね。アカデミーさんはそういうのが最近お好みなようですが、エンターテインメントって本来こういうミニマムなものでよかったんじゃないかな。
どちらにせよ、高いクオリティで「世界」を描くMCUとは長い付き合いをしていきたいですね。いつの間にか大きくなってしまった息子のように、旅立ちが迫ったガーディアンズの面々を観てそう思うワタクシです。
笑って泣いて癒されて、ジーンと心があったまる。ガーディアンズは心の暖房。何を言うとんねん。それでは!!
メリクリ!