私立アメコミ高校

アメコミに関する様々な授業をしていきます

【テスト㉙-B】スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム大復習!!

こんにちは!先日痛風鍋を食べました。どうもワキリントです。

 

白子、牡蠣、あん肝をこれでもかといわんばかりにてんこ盛りした鍋を食べるのが念願でございまして、遂に叶ったというわけでございます。2022年、幸(さち)やね。

 

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さて、幸といえばスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が日本でも公開されました!日頃の行いも良かったおかげか、好奇心で関連しそうなワードで検索したりしなかったおかげか、ネタバレを踏むことなく観賞することができました。周りにクズ人間がいなくて安心しました。

 

ということで早速復習していきましょう!

 

★あらすじとキャラクター★

前作スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の直後から始まる今作。冒頭では我らがスパイダーマンことピーター・パーカー君が、悪意ある報道によって殺人の容疑をかけられただけでなく、これまでひた隠しにしてきた正体までも明かされてしまいます。

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そういえばS.H.I.E.L.D.のおっさんどこ行ったんや。こういう時に守らんかえ。

 

世界中の人々を救うためにやった行いで理不尽な批判を受けるだけでなく、大親友のネッド君やガールフレンドのMJさん、唯一の肉親であるメイおばさんあしながおじさん的に見守ってくれているハッピーさんの生活にまで支障が及んでしまい、八方塞がりどないしよ〜状態になってしまったピーター君

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不憫すぎる

 

しかしそこはご安心を!MCUには心強い大人たちがいーっぱい!ピーター君が頼ったのは共に世界を救った戦友、ドクターストレンジ先生

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世界中の人間から「スパイダーマン=ピーター・パーカーである」という記憶を消す魔術をかけようとしていく中で、「ネッドとMJは!?」「メイおばさん!ハッピーは!?」などと条件を複雑にしていった結果、別の次元において「スパイダーマン=ピーター・パーカーである」事実を知っている者がワラワラと現れる事態に!

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そりゃこんな優しいおばさんに忘れられたくねぇよな。

 

過去に別のキャスト・設定を使って製作されたスパイダーマン』(2002~07)シリーズからはグリーンゴブリン君、ドクターオクトパス君、サンドマンが、アメイジングスパイダーマン』(2012~14)シリーズからはリザード君、エレクトロ君がやりたい放題するのを阻止していくスパイダーマン

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魔法の力を宿したスーツで戦うぞ!

 

果たして次元の歪みはどうなってしまうのか〜!

 

いや〜、一文章が長ぇ長ぇ。

 

★見どころ★

前述の通り、過去作の不良たちが一堂に会し、ピーター君に襲いかかるところはまさにてんこ盛り。ピーター君が思いもよらなかったであろう「歴史」が殴りにきた、といったところでしょうか。

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マスク無しのグリーンゴブリン君。マスクに当時批判もあったらしいですね。そういうとこも含めての「歴史」。

 

となると否が応でも思い出されるのがアベンジャーズ:エンドゲーム』(2019)の存在でしょう。過去の授業ではこの作品のことを「ご褒美」と表現しましたが、今作もまた同様に度重なるリブートを繰り返しながら(つまり、度重なる打ち切りに苦しめられながら)築き上げられてきた「歴史」がぼくたちに届けてくれた「ご褒美」でございました。過剰供給で痛風なるわい!それもこれも込みで幸やね!!

 

ぼくは『スパイダーマン』当時6歳。テレビでは出会えない、冴えないお兄さんでイカすヒーローだったスパイダーマンが、25歳となった今ではかわいいが故に心配してもしきれない甥っ子です。もう「人生」やんね。

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頼むからそんな顔しないでくれ

 

『エンドゲーム』からたったの3年でまた「人生」のような映画を浴びることになるとは思いませんでした!ただそうなってくるとシンプルに「映画」としてどうだったのか、という評価が曇っちゃうんですよね。一旦そこの色眼鏡というか、思い出補正を外さなければ!

 

★結局そうなるんかい★

さて、一度冷静になって今作を表現すると、「MCUのスパイダーマン君の良さを最大限使い、そして捨て去った映画」だったと思います。

 

過去のシリーズは今シリーズに比べてシリアスでピーター君が思い悩む時間が長く、「通過儀礼」「スパイダーマン映画あるある」とも言えるようなお決まりの流れが生まれるなんてこともありました。

 

MCUスパイダーマンシリーズではそういう部分からの脱却を図っていたのか、これまでとは違うポップで明るい、ほのぼのするようなトーンを醸し出していましたが、遂に3部作の締めくくりにして意図的に避けていた過去シリーズのお決まりと向き合う映画になっておりました。

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シリーズものの映画を観ているとしばしば訪れますが、3部作の3作目(シリーズの締めくくり)というのは、主人公が主人公たる所以とは何か、ヒーローたる所以とは何かを問い直す、宿命とも言えるシリーズ史における役割が強くなります。今作ではその「宿命」にもバチンと回答を示していました。

 

MCUという、無数のヒーローが存在し、また産まれてくる一大シリーズになってくると、そういった「宿命」を半ば放棄しているとも言える作品が生まれてしまいます。これからの展開の布石にされてしまった『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』(2016)とか、大幅な路線変更に批判もあったマイティ・ソー:バトルロイヤル』(2017)とかね。

 

今作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、個人的には『アイアンマン3』(2013)をも凌駕する、随一の3作目でした!目先の派手さに気を取られがちですが、多少の矛盾に気を逸らせる隙も与えずドライブしていくテンポ感もバッチグー!

 

スパイダーマンとは何か」だけでなく、「スパイダーマン映画とは何か」までもを正面切って描ききったが故に、「MCUスパイダーマンの良さ」が犠牲になってしまった点は非常にいたたまれないですが…

 

再び共に人生を歩んでいける喜びを噛み締めて、これからもよろしくな!スパイダーマン

 

彼に何かしてもらった記憶があるのなら、絶対に観た方がいい『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』!!頼むから観てくれ!!マジで!!痛風だとしても映画館まで這って行ってくれ!

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絶対に忘れねぇぞ。