アメコミ高等教育④~X-MENユニバースの時系列~
こんにちは!前回の最後にお話した通り、今回は本校で最大の授業になると思われます!
そのテーマは!X-MENの時系列!早速始めていきましょう!心してついてきてください!
結論から言います
17年で9作品という、MCUと比べるとスローなペースで公開されてきた数々のX-MEN作品。これだけ聞くと「あ、案外簡単に終わりそう」って思いませんか?
ところがどっこい!「おもしろいからとにかく観て!」と軽々しくオススメできないんです!いや、おもしろいんですけど!!
ではなぜ!アメコミ大好き、X-MEN絶賛ハマり中のぼくが、ここまで皆さんの「見切り発車鑑賞」(造語です)を止めようとするのか!
それはズバリ!!「過去をいじられたせいで色んな矛盾点が生じてしまったから」なんです!!
↑「それさえなければめっちゃオススメなのにィィィ!」って言ってます。ウソです。おふざけはこのへんにしましょう。
原因はコイツです
過去の授業でお伝えした通り、X-MENユニバースの作品は大きく「現在編」「過去編」「ウルヴァリンスピンオフ」の3つに分けられます。
それではまず、これらをひとまとめにして公開順でご紹介していきましょう。びっくりするくらい雑に。
まず『X-MEN』でウルヴァリン先生とジーンさんをはじめとする他のX-MENメンバーが初対面。そして共闘。
先生の過去を知るストライカーさんの企みを阻止するために、ある湖の基地へと乗り込む『X-MEN2』、
ネタバレになっちゃうから詳しく言えないけどジーンさんが敵になっちゃう『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』と続きます。ここまでは「現在編」の時系列通りですね。
で、ここからは「スピンオフ」「過去編」が入り混じって公開されていきます。やや複雑になってきましたね。でもまだ安全です。
『X-MEN ZERO』で先生の過去が丸分かり、
『ファースト・ジェネレーション』でX-MEN誕生の過去が丸分かり、
『SAMURAI』 で先生が日本に飛んで、
『フューチャー&パスト』で先生が過去に飛んで…
ここです。
この『フューチャー&パスト』が全ての元凶です。めちゃくちゃ面白いから観てほしいんですが、時系列こじらせた犯人は間違いなくこの作品。
この作品のストーリーは、現在で起こっているミュータントの危機をもたらした過去の出来事を変え、現在を変えようというもの。なんやかんやあってミュータントの運命は変わるのですが、それが故に様々な矛盾点が生じてしまったんです。
例えばその次の作品『アポカリプス』でほんの少しだけ過去の先生が現れます。そのときジーンさんと対面してるんですが…となると『X-MEN』で先生とジーンさんが出会った時、2人は「あっ!あの時の!!」ってならないとおかしいじゃないですか。少なくともジーンさんはそうなってないと説明つきません。
他にも『フューチャー&パスト』の時点で車椅子生活だったプロフェッサーさんが『ファイナル・ディシジョン』だと元気に立って歩いてるとか、
『ZERO』に出てきた先生のお兄さんの見た目が『X-MEN』だと面影全くないなどなど…矛盾点をあげるとキリがありません。
お兄さんに関してはもはやギャグかと言わんばかりの変わりよう。こんな矛盾がたくさんあるんです。
どう解消しよう??
こんな感じで矛盾だらけのX-MENユニバースですが、考え方一つである程度の矛盾を説明することができます。
何度も言うように『フューチャー&パスト』では、ミュータントの未来を決定づけるある出来事を変えるために現在の先生が送られます。
ここでX-MENユニバースには、
①ある出来事が現実に起こってしまい、そのまま続いていった結果、『フューチャー&パスト』での危機に直面した現在
②『フューチャー&パスト』である出来事を起こさないよう頑張った結果、前述の危機は免れた一方で、起こるはずだった(「現在編」3作の出来事など)ことが起こらなかった現在
という、2つの現在ができたことになります。
つまり、過去のその時点から、「現在編」の時間軸(①)とは異なる、新たな時間軸(②)が生まれてしまったんです。
この考え方を使えば矛盾はほぼなくなります。「今度の作品は①と②どっちの時間軸だ??」という新たな問題はでてきてしまいますが…矛盾を気にしながら観るよりは楽ですね!
理解できましたか…?
以上で今回の授業はここまで!おそらくアメコミ映画界で1、2を争う問題であるX-MENユニバースの時系列、これで理解できたでしょうか!
矛盾はところどころにあるものの、ストーリーが面白いから正直全く気にならない!というのがぼくの率直な感想です!!
逆に「ここで改変されたからこうなるのか〜」となるパターンもあるので、案外悪いことばかりじゃないのかも!皆さんぜひぜひご覧になって下さい!MCU観るより断然すぐ終わる!
それではまた次回の授業でお会いしましょう!来週はイヤホン必須です!お楽しみに!!