こんにちは!今回から3月に入りましたね!
3月というと卒業や新生活に向けての準備が始まる、「終わりと始まりの月」ではないでしょうか。
ということで、今回はアメコミにおいて大事な用語「オリジン」についてご紹介したいと思います!
オリジンとは一言で言うと「誕生秘話」のこと。「なるほどね〜」で納得してもらっちゃうと本校始まって以来の授業終了スピードになってしまいます。これではせっかくの大事なオリジン紹介が台無しです。なぜ大事なのかお伝えしなければ。
日本のオリジン
アメコミの大事な用語とはいえ、日本のマンガにおいても誕生秘話は描かれます。そしてキャラクターに過去や背景が加えられると、より感情移入しやすくなりますよね。
『僕のヒーローアカデミア』の第1話のタイトルも「オリジン」の言葉が使われていましたね。主人公の緑谷出久が如何に力を手に入れたのか、というところに焦点を当てて描いた第1話が読者の心を掴んだのでしょうか、今やジャンプの看板作品のひとつです。
オリジンを第1話に持ってくるメリットはもう一つあります。
物語が進むと、キャラクターが突発的な行動をする状況がよくあります。
そういったときにオリジンエピソードでそのキャラクターに根付いた行動規範が理解出来ていると、他のキャラクターからすれば「うっそマジ何やってんの!?」みたいな行動も、読者からすれば「お前だったらそうするよな〜!分かる分かる!」となるわけです。
じゃ、アメコミでは?
これまでのオリジンの使い方は日本のマンガの手法。アメコミは全く逆なんです。つまり、基本的にキャラクターの誕生秘話は描かれないんです!!
ということはつまり、読者からすれば素性が謎に包まれた状態でキャラクターは行動するので、「マジコイツ何やってんの???」ってなるわけです。
アメコミでは読者からの人気が出たキャラクターのみオリジンが描かれるという手法をとってます。シビアな世界ですが、スピンオフみたいなもんですね。X-MENで人気が出たウルヴァリンがいい例でしょうか。
そういえば映像作品では…
しかし、映像作品にポイントを移すと日本的な、オリジンをテーマとした作品でキャラクターを紹介するスタイルをとっています。
このスタイルの先駆けとなったのは『バットマン ビギンズ』です。
アメリカの人からすれば正直言って説明不要なバットマンのオリジンを描いたこの作品はある意味新鮮な印象を残しました。
この作品でオリジンを描くことの重要性が知れ渡り、その後のMCUやDCEUに繋がったのですね〜。実は昨今のアメコミブーム、この作品が影の立役者なのかもしれませんね。
さて今回はここまで!久々に知識っぽさが満載の授業でしたが、いかがでしたか?