【模試⑩-B】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル大復習!!
こんにちは!暖房の誘惑に屈してしまったワキリントです。
ヒートテックなる防寒着を纏いさえすれば、大抵の寒さは凌げる…そう思っていたときがぼくにもありました。つい昨日、耐えかねてリモコンを手に取った次第です。そして気づきました。
もっと早くつければ良かった。
我慢なんかするもんじゃないです。あるもん全部使ってぬくぅくなりましょうや。寒さに震えるのは風呂前の脱衣所だけで十分さ。
そういう時にはこう、心にぽっ、と灯りが点るようなそんなのを観たりしたいですよn……
ありました。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル』が。
うってつけやんか。皆さん観ました?配信されてから1ヶ月弱が経ちましたけども。
ぼくは観たんで遅ればせながら復習させていただきます。なんで遅れたかは夜の『ブラックアダム』復習回で言ったげる。レッツゴー!
★あらすじ★
銀河を股にかけてワチャワチャする集団、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。現在彼らの拠点は、一作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)にて登場したノーウェアのようです。
チームメンバーのクラグリンさんから、地球にはクリスマスというハッピーなイベントがあってそろそろその季節だということ、リーダー(仮)であるピーター・クイルさんは幼い頃、父親がわりの宇宙人ヨンドゥさんにクリスマスをめちゃくちゃにされて以来、プレゼントを贈りあったりという幸せ満点イベントを開催できていないということを聞いた他メンバーの皆さん。
こんなに仲睦まじいのにねぇ。
そんな悲しい想い出にしちゃダメよ!と立ち上がったのはマンティスさん。どしたん急にやる気出して。ピーターさんに特別な感情でもある感じ?
彼女の説得でプレゼント調達に参加することになったのがドラックスさん。こういう任務に適しているとはとてもじゃないですがいえません。しかし他には喋るアライグマに動く木、無口なサイボーグレディ、高知能ワンコ。こんなもん消去法です。
クリスマスには大切な人の特別なものをプレゼントするというフワッとした知識から、二人が導き出した結論…それは!
ピーターさんがことある事に引き合いに出す伝説の人物、ケビン・ベーコンをプレゼントすること!
イェーイ!ハッピーメリークリスマス!
クリスマスを知らぬ宇宙人が故のヒラメキでとんでもないことになっていくガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのクリスマス!ケビン・ベーコンは果たして宇宙に連れ去られてしまうのか!?
連れ去られちゃうぞ!
★見どころ★
今作でぼくがホクホクしたのはヒーローの日常が観られたこと、これに尽きます。
ドンパチやってるばかりではキャラクターに血が通いません。彼らがどういう世界を生きてどんな視線を送り、また視線を返されているのか。そういうヒーローの本筋から外れたところにぼくなんかはビッグラブを送っちゃうんですよね。
そういう点で今作はとっても満足度の高い仕上がりでした!地球(というか、アメリカ)の文化に初めは戸惑うも、徐々にノってくる二人の温度感や、ケビン・ベーコンさんから観た「自身を宇宙に連れていこうとする謎の超人」の無邪気な恐ろしさ、警察という地球上で最も身近なパワーとの差。
パワーとは、何も強大な敵を打ち倒すことのみで測られるものではありません。こういったちいちゃいとこで「この世界での超人ってこういうとこまでできるんや」というのが地味に嬉しいんですよねぇ。
そういった超人のパワーを一般人視点で描き、ホラーテイストに仕上げたジェームズ・ガン監督の手つきはお見事。そりゃあそうよね、と頭では納得できますが、いざ作れとなると…コメディ要素も盛り込みながら、ある種ヒェッ…となるような軸で二人とケビン・ベーコンさんのチェイスを切り取ったのは楽しかったなぁ。
音楽はちーとばかし印象が薄かったですね。2曲くらいを除いては。実際に唄うことでやっと存在意義が生まれてくるくらい、劇伴がわりの既存曲使用が馴染んでしまう世の中になってしまいました。ガーディアンズシリーズのお家芸がいつの間にかスタンダードになっちまったもんね。
期待していたマンティスさんとドラックスさん、そして家族と過ごすクリスマスという組み合わせの妙は残念ながらありませんでしたが、サラッと明かされた新事実によって別ベクトルのホッコリが穴を埋めてくれました。
最終作になりそうな三作目に向けて要素を盛りに盛ってきてます。勘弁してよ。全方位、相関図の全矢印にウルウルポインツ作る気かよ。
★ガーディアンズは癒し★
さて、以上で復習は終わりです!社会的に重たいテーマも扱わず、徹頭徹尾、「家族」を描くガーディアンズシリーズは、壮大に肥大化、多様化していくMCUにおいて、変わらない輝きを放ってくれています。
映画って説教するための道具じゃないんでね。アカデミーさんはそういうのが最近お好みなようですが、エンターテインメントって本来こういうミニマムなものでよかったんじゃないかな。
どちらにせよ、高いクオリティで「世界」を描くMCUとは長い付き合いをしていきたいですね。いつの間にか大きくなってしまった息子のように、旅立ちが迫ったガーディアンズの面々を観てそう思うワタクシです。
笑って泣いて癒されて、ジーンと心があったまる。ガーディアンズは心の暖房。何を言うとんねん。それでは!!
メリクリ!
【テスト㉟-A】ブラックアダム大予習!!
こんにちは!役者の学校、頑張ってます。どうもワキリントです。
現在2年生は卒業公演の稽古の真っ最中。1年生のぼくは縁あってアンサンブル出演する運びになりました。
学んだことの総決算ということで気合い入りまくりの2年生に刺激を受けてるんですが、一つだけ懸念事項が。
それは今週末公開されるDCコミックス発の新作『ブラックアダム』が公開日に観れなさそうなこと。
いつもなら休みにするんですが、そういうわけにもいかないでしょう。逆の立場だったらカチンときちゃう。「ワシらの晴れの舞台と天秤にかけてアメコミ映画取ったん?」ってなっちゃう。
とりあえず予習だけはしましょうね!観に行くことは確定してますから!レッツゴー!
★あらすじ★
5000年もの眠りから目覚めた破壊神、ブラックアダムさん。息子の命を奪われた復讐を果たすため、地球に牙を剥きます!
そんなブラックアダムさんから地球を守るため、DCコミックス最古のヒーローチーム、ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ(JSA)が立ち上がります!
……あらら?どういうこと?ヒーローチームが主役を倒そうとしてんの?そもそも復讐の相手、地球なん??
敵か味方か、謎に包まれたブラックアダムさんの秘密が戦いの中で明かされることを祈ります。ってかそうじゃないと意味不明よ、この構図。
★キャラクター★
主役でありながら謎の多いブラックアダムさん。魔術師から力を授かったというオリジンを知ってピンと来たそこの貴方!なかなかのアメコミ通ですね。
そう、ブラックアダムさんはオリジンの似ている、あの(あんまり覚えられてなさそうな)シャザム君と表裏一体のキャラクター。力の出自がほぼ同じなので、シンプルヒーローのシャザム君の敵でありながら、同時に世界を救えたりもしちゃう、アンチヒーローとしての側面があるみたいです。
この人。
彼の信じる正義のためなら手段を選ばず、またどんな犠牲も厭わないというやや暴走しがちな性格は、敵にも味方にもなりうる危うさを持っています。ここまで真っ直ぐにアンチヒーローやってくれると清々しいっすね、もはや。教科書みたいな展開になりそう。
そんな彼を危険視するJSAの面々も当然スーパーパワーの持ち主。創立メンバーのドクター・フェイトさんは、おヒゲがチャーミングなイケオジですね。しかし一度残念なデザインのヘルメットを被ると、分身や瞬間移動、未来を視たりもできるトンデモ超能力を発揮する魔術師へと大変貌。魔術師となんやかんやあったであろうブラックアダムさんには壁作られそう。
リーダーのホークマンさん(名前ダサいとか言わんの!)は世界平和を目指す飛行能力持ち。いかなる悪をも許さない性格はブラックアダムさんをどう見るか!……いや、十中八九相性悪いやん。頑固者ってこれやからイヤよねぇ。
ルーキーのアトム・スマッシャー君は体の分子構造を変化させ巨大化できるパワーの持ち主。経験不足と楽観主義、オマケに巨大化…オーケー、ぜってぇトラブルメーカーだなおめぇ。大人しくしとけ。街を壊すやろ。
同じくルーキーのサイクロンさんは嵐を操ります。科学者の実験でパワーを得たというオリジンは現代版のブラックアダムさんみたいなもん。その聡明さで彼の心の壁を超えていけるのか!?この作品の良心になりそうだ!頼むからマトモな感性でいてくれ!
そして最後はただの一般人!大学教授のアドリアナさん!物語の鍵を握ってるっぽいから多分5000年前のブラックアダムさんが恋してた人の生まれ変わりとかそういうのです!そうじゃないと更生の余地がねぇもん!
さぁ、だいぶ偏見にまみれたキャラクター紹介になってしまいましたが、果たして結果はどうなのか!当たっても外れても楽しければどっちでもいいよ!正直そこが一番不安やけどね!
★何がなんでも観てぇ★
さて、予習回は以上で終わりです!
いつもよりだいぶ雑な授業になっていることは重々承知でございます。ごめん。めちゃくちゃ面白かったら頭だけ出して他は土に埋めてくれ。
そんなことより悔しいのは公開日に観れなさそうなことですよ。2017年から続いてきたアメコミ映画公開日に観に行った記録が遂に途絶えてしまうのか…ションボリ…
ヒーローとヴィランの狭間で揺れるブラックアダムさんのキャラクター性のごとく、ぼくもアメコミ映画好きの自分勝手な矜恃と今やるべき事の間で揺れ動いています。
来週どっちの復習をするのか!それを答え合わせにしましょう。それでは!!
【模試⑩-A】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル大予習!!
こんにちは!!欲しいものがなさすぎたワキリントです。
気づけば後1ヶ月でクリスマスですよ。読者の皆さんはもうオトナなので経験してると思うんですが、いつ頃からプレゼントが現金になりました?
あんまり「これをやりたい」とか「これが欲しい」みたいなのが日常に沸き起こらなかったんですよね。必然的にサンタさんに頼む物は備えとしての現金に落ち着いてしまうわけですが、まぁ味気ないこと。
クリスマスプレゼントで「安心」なんか貰っちゃダメよ。「冒険」せんと。なんかちゃうかったな〜も込みでその年のクリスマスを彩る思ひ出やないのさ。
さぁそんなわけで本日はディズニープラス特別配信、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル』の予習回でございます!
前回はハロウィン、今回はクリスマス。こういうイベントごとにやっていくんでしょうかね?まいっか。早速レッツゴー!
★あらすじとキャラクター★
宇宙を放浪しながら、気ままにノリで行動しているガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの皆さん。『ソー:ラブ・アンド・サンダー』以来の登場ですね。
ひょんなことから地球の聖なるイベント、クリスマスの存在を知る皆さん。おそらく唯一の地球生まれ、リーダー(?)のピーター・クイルさんが教えてくれたのでしょう。
それによると、クリスマスというのは大切な人が欲しがっているものをあげる絆深めイベントとのこと。
めっちゃええやん!未だにガモーラさんと離れ離れになっちゃったの引きずってるウチの頼りないピーターさんにプレゼントあげて元気でも出してもらおうやないの!
そんな思いつきでプレゼントの調達に名乗りを上げたのはこの二人!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)からの初期メンバー!ダンスも嫌い!冗談も通じねぇ!イカつい狂人、ドラックスさん!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)から加入!触れただけで感情を読み取り、操作もできるエンパシー能力持ち!でもあんまり空気は読めないぞ!マンティスさん!
こんな二人が地球で繰り広げるドタバタ珍道中!もう最終プレゼントとかどうでも良くなりそうやな!!
★見どころ★
本作の見どころはなんといってもドラックスさんとマンティスさんという組み合わせ。
この二人といえば、『リミックス』においてマンティスさんがドラックスさんの悲しい過去を聴き体に触れると号泣してしまうシーン。
普段多くを語ることなく、表情が動くことも稀なドラックスさんが抱える、家族を失った悲しみの深さを、新入りながら誰よりも知っているマンティスさん。そして舞台は家族で楽しむのが一般的なアメリカのクリスマス……
もう分かるね??
単発作品だからって気ぃ抜けねぇぞ???
そもそもポップなエンタメの中に味わい深いウェットな展開を散りばめるのがお得意のジェームズ・ガン監督の作品なわけですから、多分予想してなかった「なんか」をやってきます。
……でもまぁ、ナメてるくらいがいいのかも。……いやどうなんだろう。過去2作の評価ってハードルがそこまで高くないから大幅に上回ってきた感もあるじゃないですか。ここいらでドーンと置いてみるのも、ガッチリ組み合う姿勢でいくのもいいかもしれません。
堅苦しい話はこの辺にしときましょう。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズといえば音楽ですね!!今作でもノリノリな音楽には注目、いや注耳!!ベタにマライア・キャリーとかワム!とか出ないだろうからなぁ!知られざるクリスマスソングを聴きたいところ!
そしてなんといっても!意外と描かれない「ヒーローの日常」ですよ!ドンパチなんかしなくていいから彼らのありそうな日常を観たい!というファンの想いが届いた少し早めのプレゼント!
最高最高最高〜〜〜〜〜〜!!!
★噛み締めないとね★
さて、以上で予習は終わりです!
アメコミ映画界隈では既に周知の情報となっていますが、監督を務めるジェームズ・ガンさんは今後、MCUのライバルであるDCコミックスのユニバース構想をまとめあげる重要な役割を担うことが決定しています。
監督は現在『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』三作目に取り組んでいる最中でしょうから、それが終わればもしかすると真の意味でオリジナルなガーディアンズが観れるのも最後、ということになってしまいます。しゃーない。それがビジネスやし。
残り少ないのであれば、それを目いっぱい受け止めて噛み締めたいですよね。もう現金しか貰えない歳になっちゃったんだから、最後の方のプレゼントを貰えた喜び、噛み締めればよかったな。そんな後悔からこんなことを言ってます。
というわけで!11月25日から配信される『ホリデー・スペシャル』!お家でゆっくり、暖かくして観てはいかがでしょうか!それでは!
これだけはちょっとイヤかも。
【テスト㉞-B】ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー大復習!!
こんにちは!一番偉い人へ〜おれたちは〜今何をすーるべきかぁ〜♪どうもワキリントです。
前置きに困ったら歌うしかねぇやな。聴いていただいたのはとんねるず『一番偉い人へ』でした。ぼくの前置きはどこかしらで回収される伏線として機能しているのは歴戦の読者さんならうっすらと気づいておられるでしょうが、さぁ今回はどこでしょうねぇ。
さて、そんな今回はフェーズ4締めくくりの作品、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の復習回となっております。
前回、ただならぬ想いがこみ上げてしまい、記事書きながら泣いちゃったんですが、果たしてその想いは昇華されたのか!早速レッツゴー!
★あらすじ★
前作『ブラックパンサー』(2018年)に引き続き、舞台は架空の国ワカンダ。世界最強の鉱石ヴィブラニウムを有し、その加工によってあらゆる科学が独自の発展を遂げた最強の国です。
国王であり最強の戦士ブラックパンサー先生でもあるティ・チャラさんの宣言によって、有史以来長らく続いていた鎖国を解き、諸外国との交流を始めたはいいものの、志半ばでティ・チャラさんが亡くなってしまいます。
最強の矛であるが故に、最強の盾としても機能していた戦士ブラックパンサーの死は、その力を手にするためのハート型のハーブを前作で燃やし尽くされたワカンダにとって相当のダメージ。精神的にもしんどいのに…やめてよ!
そんな最中、欲に塗れた諸外国が海中にヴィブラニウムが眠っていることを発見!そこから巻き起こる国家間の戦争!どうするワカンダ!そしてどうなる!ブラックパンサー!!
★キャラクターと見どころ★
さて、続いては見どころ!人間描写に長けているライアン・クーグラー監督ですから、当然一番は登場するキャラクターになってまいります。
まずはシュリさんね。前作ではお転婆で冗談を飛ばすポップな天才少女でしたが、兄であるティ・チャラさんを亡くした影響か、引き継がれているのはワカンダの古臭い因習に対する拒否感のみ。一番影になりそうなとこだけがピックアップされて悲しかったな…癒しやったのに…
ティ・チャラさんの死後、女王としてワカンダを守る任を受け継いだのは母のラモンダさん。ベストアクトを決めるとするならこの方でしょう。全員そうですが、その中でも一際人間臭かったからかな。
国王の親衛隊、ドーラ・ミラージュの隊長オコエさんは、ちょっとしたユーモアからシリアス、死と隣り合わせのアクションまでこなす大立ち回り。予習回で懸念していたアクションのキレの良さは大幅に改善されておりました!
見た目は粗野でも一本筋の通った大男、エムバクさんは、ティ・チャラさんの友としてシュリさんを見守る優しさを見せるように。「兄」は無理でも「兄貴」はできるんでこれからも頑張ってほしい。
恋人を喪ったナキアさん。王や戦士ではなく、人としてのティ・チャラさんを愛し、そして愛された彼女。ワナワナ震える唇が印象的でした。唇ワナワナ女優さん。
前作でワカンダに命を救われて以来、国際社会で孤立しがちなこの国を味方してくれているエヴェレット・ロスさん。コミックスにはない新たな設定も加わり、板挟みに拍車がかかっておりました。でも貴方のおかげで世界を諦めなくて済むよ。
新キャラクターのリリ・ウィリアムズさんは「若く才能ある黒人」として、シュリさんに匹敵する頭脳をフルに発揮。期待していたポップさはなかったものの、あったら逆に嫌いになってたかも。そういう作品でした。単独ドラマは少しだけ期待しとこ。
そして何より強大な敵として立ちはだかったネイモアさん。彼が統べる海底の国タロカンの描写は前作でワカンダを初めて目の当たりにしたときのワクワク感がありましたが、こと戦闘になると無双状態。CGのヌルヌルも無くなっててよかったです!水中の人なんで心配してたんですけども!
コミックスにはなかったメソアメリカ文明由来のオリジンを持つことで、彼の持つ価値観、行動理念に説得力も生まれていました。前作に引き続き、白人社会による搾取への批判をエンタメに散りばめるのはさすがの手腕ですね。
★アガらなかった自分を褒めたい★
さて、以上で復習はおしまいです!予習回にて弔いだけの映画にだけはするんじゃないと願い、そしてそれは見事に叶いました。
しかし何でしょう、このアガらなさ。ブラックパンサーの復活、想いがぶつかるアクション、高らかに叫ばれる「ワカンダフォーエバー!」…音楽もいいし、各所に盛り上がるポイントはあるし、現にワカンダ人は喜び称えあってるんだけど、こちらは心躍らない、いや、躍れない…カタルシスっていうの?それがなかったんですよ。
理由は簡単、今作が国家間の戦争を描いているからです。仮にギリギリのところで平和的な解決をできたとしても、数々の犠牲の上に成り立つそれにアガったりなどしてはいけないのではないでしょうか。それをどこかで感じたからこそ、ぼくもブラックパンサーをヒーローとは思えなかったのでしょう。
個人的にも前作でティ・チャラさんが悩み抜いて出した結論が停滞、寧ろ後退したのではなかろうかというワカンダと他国との関係は、もっと夢のあるものにしたっていいのではないかと思ってなりません。
もちろんこれは映画、フィクションな訳ですから、カタルシス増し増し、夢増し増しの展開にも当然できたわけです。しかしそれをやらなかったのは、カタルシスも夢もないこの現実と、そこで必死に生き抜いたチャドウィック・ボーズマンさんに対して真摯に、ひたすら真摯に真面目に向き合った結果ではないかと思います。
ファンとして何か想わないわけがない。ただしかしこうならなくても良かったんじゃないか。そこで揺れ動く心。これぞまさしく、心にもどかしいカタルシスですよ。
しかしおかげで、現実に目を向けられたと思うし、ようやくチャドウィックさんのいない世界に向き合えるような、そんな気がします。彼の意志を真に受け継ぐ者、それは我々かもしれない。そして人は歌うわけです。一番偉い人へ〜おれたちは〜今何をすーるべきか〜♪、とね。
映画の中の一過性のカタルシスなんかより、もっと大切な何かを教えてくれた今作。優しく、気高く。生きようと思う次第です。カッコつけすぎてるな。この辺にしときましょう。それでは!!
バーイ、センキュー。
【テスト㉞-A】ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー大予習!!
こんにちは!妹は元気にしてるかなぁ。どうもワキリントです。
年子なんで物心ついた時には既に妹と共に生活をしておりました。ケンカらしいケンカもせず、かといってはちゃめちゃに仲が良いというわけでもないこの関係性。今では帰省の度にONE PIECEの新刊を持ってきては「ん、ご苦労」と言われるように。
……兄貴の威厳、どこ????
というわけで、本日は待ちに待った新作であり、同時に受け止めるのが苦しい一作、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の予習回となっております。
早速参りましょう!イバンベッ!!
★あらすじとおなじみのキャラクター★
舞台はアフリカにある架空の国、ワカンダ。
その高潔な精神と優しさでもって慕われてきた我らがキング、ブラックパンサー先生ことティ・チャラさんが急死してしまい、悲しみに包まれるワカンダ。
これまでは陽気な顔して冗談飛ばしてた妹のシュリさんもこの表情。本当は泣きたいよね。でも国民の面前で毅然とせなやんね。分かる。王族でもなんでもないけど。
女王であり母のラモンダさんは、以前ティ・チャラさんの座っていた王座に。国の混乱に対処するため、急遽意志を継いでの登板といったところでしょうか。
家族だけではありません。国王の護衛、ドーラ・ミラージュの隊長、オコエさんや、恋人のナキアさん、よきライバルであるエムバクさん、開国前にワカンダの秘密を知っていた数少ない外部の人間、エヴェレット・ロスさんもそれぞれの想いを抱いて死を悼んでおりました。
オコエさんなんてどう思うんやろう。2回も失ってから…
……しんどい。辛すぎる。でもさ、そういう時に限って国家の危機って立て続けに起こるんだよね。やめたげてよ。
世界最強の鉱石、ヴィブラニウムを有し、それによる高度な科学技術をインフラから国防にまで活かしてきたワカンダ国王=最強の戦士の死、これを好機と暗躍する者たち!
マジでやめたげてよ!!!
★見どころと新たなキャラクター★
今作の見どころは、10数年やってきてやっとか!?となるMCU世界の広がり!海底に潜んでいた帝国が、ワカンダへ牙を剥きます!
国王であるネイモアさんは、ソー先生に匹敵するほど、水中ならばハルク先生レベルで強いらしいです。要は激烈に強いです。敵なん?味方なん?国同士の戦争ってどっちも正義掲げるからいいこと一個もないわ。
ネイモアさんと共に戦うナモーラさんとアットゥマさんですが、二人はやや見た目に特徴があるといいますか、めちゃアバターですね。ネイモアさんってどういう状態?同族なん?
謎が多すぎる
予告編でも水中のシーンはありましたが、少なくともCGじゃなさそうだなってシーンはそりゃあもう美しい神秘的な雰囲気を放っていて、それだけでウルっときちゃいました。期待大!
ここ!
味方にも新顔は登場します。…まぁ厳密には新顔ってわけではないんですけれどもね。ドーラ・ミラージュのアヨさんとアネカさんは恋人同士。もうすごいね。描き切れるん?
全員めちゃ強いんでコンビ技とかやってほしい。
最後はリリ・ウィリアムズさん。今後ドラマシリーズの主人公として登場することも決まっている彼女は、鋼鉄のアーマーを装着して戦う、アイアンハートの一面を持つ天才少女!シュリさんが失った陽キャなテンションを代わりに持っておいてほしい。
見どころと言っていいのかコレ?続編ということでキャラが増え、関係性の複雑化に拍車がかかっている感が否めません!頼むぞライアン・クーグラー監督!こういうことしてゴチャつくのって腐るほど観てきたんだよ!
そして何よりも前作で唯一と言ってもいいガックシポイント、CGのヌルヌル感は改善されていてくれ!もちろん制作チームの負担にならない程度にな!
★いずれ、戦わなければならなかったもの★
さて、以上で予習は終わりです!
ハッキリ言いましょう。未だにティ・チャラさんを演じたチャドウィック・ボーズマンさんの死を受け入れられていません。辛い。まだまだ彼のブラックパンサー先生を観ていられるとばかり思っていました。
長く続くシリーズならば、いずれは起こっていた事態なのかもしれません。実際ウィリアム・ハートさんとかそうだし。そんな中でもチャドウィックさんの死は余りにも予想外で、早すぎました。
そんな事実に代役を立てることもせず、時間をかけて真っ正面から戦った制作陣の皆さん。彼らに対する信頼があるからこそ、あえてハードルを上げてこう言いたい。
弔いだけの映画にだけはするんじゃあねぇ。
死を悼み続けるだけの数時間にだけはしちゃいけないと思います。遺された者たちが悲しみを乗り越え、何を見据えて進んでいくのか。このMCUのフェーズ4にうっすらと漂っていた「継承」のテーマに答えを出すことこそ、フェーズ区切りの本作の使命です。
必死にエンタメを創ったであろう彼らに対する最大の敬意を持って臨みたいと思います。
……あ、皆さんは肩の力抜いて楽しんでください!!それこそ「ん、ご苦労」くらいにね!!ライトな層も、ガチファンも、分け隔てなく楽しめる。そんな開かれた映画を求めています!オタクって難儀な生き物よね!!
遂に今週金曜日、11月11日公開です!!ジャパンはカスだから新海誠の新作に上映数を圧迫されてるらしいぞ!
こっちの海にだけは負けんな!!それでは!!
【模試⑨-B】シーハルク:ザ・アトーニー大復習!!
こんにちは!!すっかり秋やね。どうもワキリントです。
秋といえば紅葉。若々しく生命の輝きを放っていた緑が、鮮やかな黄色から迸る赤へと移りゆく様は、普段街の木々に目もくれないピーポーが唯一「この自然を守ろう」という意識を固める手助けをしてくれます。
さて本日はとんでもない終わり方をした『シーハルク:ザ・アトーニー』の復習です。早速レッツゴー!
★あらすじとキャラクター★
主人公のジェニファー・ウォルターズ、通称ジェンさんは弁護士として働くオトナな女性。
従兄弟のブルース・バナーさんとドライブを楽しんでいたのも束の間!事故っちまって負う軽傷!
ブルースa.k.a.ハルクの力、血液由来で継承!でも全然しないぜ暴走?想像つかねぇパワーの検証!
「ヒーローなるっしょ?」「ならんでしょう!」戻る日常!しかし仕事中に起こる騒動、レッツゴー!たちまち沸くワイドショー!……私何者、困る名称!
異常なほどのストーリー、不安になってる?このフロウに!yo!
★見どころ★
……何が起きてました????
何を血迷って急に韻を踏んで説明しだしたんやろう。ただでさえネタバレせんようにすんのムズいのに。
とりあえず踊ろ。
気を取り直して見どころ紹介いきましょう。今作はリーガル・アクション・コメディと表現されている通り、MCUという超人が当たり前に暮らしている世界で巻き起こる、ナンセンスな法廷モノでございました。
弁護人も超人なら、被告も原告も超人さん。言われてみればそりゃそうなんですけど、スーパーパワーを持っているからといって皆すべからく高潔な精神を持っているわけではないんだな、と。
よくよく聞いたらコミックの超マニアックなキャラクターが目白押しだったようですよ。こんなん言っちゃアレですが、そんなキャラを推すファンなどいるはずもなく(おったらごめん)…端から端までロクでもねぇ奴ばっかりでした。
法廷でパリピなピースする人が平気で出てくるドラマ。
これ、主人公のジェンさんも例外ではありません。酔っているわけでもないのに会ったことのない人に対してセクハラ発言したりね。セクハラって男性から女性に向けてだけ使われる言葉やないからね。そんなこと言われたら男だってうげ〜ってなるんやからね。
でも女性はずーっとうげ〜させられてっからね!!!!!!
ジェンさんのロクでもなさはこれまでの女性が受けてきたうげ〜を考えればかわいいもん。むしろ「主人公があんなん言うのってどうなん」とか言いだす男こそヤバいでしょ。改めろよ。我が振りをよォ。
あのうげ〜に長年耐えてきた(くれてた)のがようやく「やっぱりアカンよね!声あげてこ!言わんと分からんよあのバカども!」ってなってんのがイマなんだから。やっとよ?
バカへの鉄槌がたっぷり。
とはいえやたら「強い女性」ばかりを社会や映像業界が求めているのもまた事実。強さに依存した在り方というのは男性中心世界の遺物なわけですから、脱却しようとする動きを見せれば見せるほど、マスキュリズム(使い方合ってる?)に則った話になってしまっていたのが現実でございました。
仕事においても、恋愛においても、家族からもシーハルクばかりが必要とされる状況に悲痛な表情を見せるジェンさんは、そういった「強く変わらなければならない」同調圧力に対する、世の女性の素直な気持ちを表現しているようでもありました。
……みたいな見どころを全部ひっくり返しちゃう仕掛けも施されているので、懐を広く構えておいてください。
★MCUのショック療法、再び★
さて、こんな感じで小難しい話を進めたばっかりにちょぴっと遅れた『シーハルク:ザ・アトーニー』の復習は以上です!
終盤までの流れがすごく面白くなりそうな流れだっただけに、最終話でのひっくり返し方は素直に表現するなら「ギャハハハ!やりたい放題やんけ!……とはいえあの流れのままの最終話も観てみたかったんやけどな…」でした。
第四の壁を越えるキャラクターとしても知られるシーハルクさんの魅力を存分に活かした締め方とも言えますし、先述した通り、使い古されたフォーマットからの脱却というのは過去あらゆるマイノリティのエンパワメントを行ってきたMCUですら成し得なかったことでもありますから、あの筋になるのは内にも外にも意義あるものだったと思います。
しかしそこは諸刃の剣といいますか、これからのMCUに信頼がおけなくなりそうな危険もはらんでいたことは否めません。逆に新規の人からすれば斬新で型破りなシーハルクさんの姿は期待を持たせるヒーローに見えたことでしょう。OK、それが世界だ。
VFXチームの過重労働問題やらなんやら、綻びも見え始めてきたMCU。シーハルクさんの姿の如くドンドン進め〜!な信号は、ここ最近のアレコレで黄色に変わってきた印象です。どうか赤にならないことを祈ります。
女心と秋の空?古い古い。メンズのぼくでも心変わりすっからね。しっかりせんかい!!
それでは、また次回!!
【模試⑩-B】ウェアウルフ・バイ・ナイト大復習!!
こんばんは!最近夜更かしが増えてきちゃったワキリントです。
高校時代は5時半起きとかしてたんで、それに合わせて22時就寝みたいな、もうジジイやんみたいな生活してたんですけどね。ある意味20代の生活になってきてるといえば、なってきてるんですかね。
とはいえ夜更かしなんざするもんじゃあねぇです。ぼくだって朝型の生活リズムの方が好きなんですから。バイト終わって帰ってきたら23時とか、その時点でもう夜更かしやから。あの時のぼくからすりゃあ。たまったもんじゃねぇよ。
そんなわけで今回は『ウェアウルフ・バイ・ナイト』の復習です!満月だった日に観ました。しかもハンターズムーンって言うんだって。運良くない?レッツゴー!
★あらすじ★
MARVEL原作を疑ってしまうくらいこれまでとテイストも世界観も異なる本作。ご丁寧にナレーションで誘導してくれましたよ。
ナレ曰く、今日は古くから有数のモンスター狩り一族として名を馳せたブラッドストーン家の家長の告別式。
モンスターを滅する武器として用いられていた遺品を誰に相続するかは、家長の遺言によって、世界でも腕利きのモンスターハンター達による宝探しゲームで決まることに。
宝探しとは言うものの、モンスターにハチャメチャな補正のついた武器など、ハンターからすれば「どんな手を使ってでも」欲しいもの。
さぁさぁ!設定も世界観もよく飲め込めないまま行われる、闇夜のゲームの始まりだ!血飛沫がちょぴっとだけ飛ぶぞ!!
すごい怖がったりもするぞ!
★見どころ★
さてさて、予習回でさほど期待していないこともバレていることですし、すごく気が楽です。
ハードル上げちゃったな〜って言う時あるんですよ、正直。何年もブログやってるとね。あれ、思ったより心躍らんかったな、みたいな。グッとくるポイントなかったな、みたいな。
その点本作みたいなよく分からんやつは期待のしようもないし、ハードルの上げようがないんですよ。なんでどっちに評価してもいいっていう。ニュートラルなのはこういうときに活かされますね。社会問題にニュートラルなのは無関心と一緒でそれはそれで害ですが。
さて見どころね。楽しみなのは白黒なことくらいでしたが、「監督の趣味だな〜」という域を出ることなく、それっぽい場所で撮った映像を動画編集ソフトで古モノクロにしただけの映像オナニーショーでした。
遺品のブラッドストーンだけがモノクロ世界の中で赤い光を放つ異物として存在していましたが…そういうの『ソー:ラブ・アンド・サンダー』で観たしなぁ。今年。『ワンダヴィジョン』でもやっとったしなぁ。古めかしさにこだわってたっぽい美術に合わせるなら、全編モノクロにすべきでは?と首を傾げるばかりです。
作曲家のマイケル・ジアッチーノさんがメガホンをとっているのでハナから期待していませんでしたが、予想通り。別に怖くもなんともなかったです。「大好きだったホラー映画へのラブレターです!」と仰ってたのは、多分全年齢向けのバケモンがでるやつのことだったんでしょう。怪物くんとか、そういうの。
逆におぉ〜となったのはウェアウルフの造形。言っちゃえば狼男なわけですが、本作で選択された手法は特殊メイク。てっきりCGで表現されるとばかり思っていたので、こだわりを感じました。ゴリラにしか見えんかったけど。
血飛沫が飛ぶ箇所もあるんですが、飛沫っていうよりは絵の具踏んだらピュッと出てもうたみたいな、そんな感じです。みんな血液ドロドロ。殺されずともいずれ血管詰まって死んでましたね。
……ってな感じで、コミックスのヘビーファンでもない限りはこれくらいのテンションで終わっちゃう『ウェアウルフ・バイ・ナイト』の復習は終わりです。
モンスターという新たなカテゴリーをMCUに持ち込んできた…というような売り文句も、名前がついてて(マニアには)有名なキャラクターがようやく登場した、っていうだけで、ぼくみたいな人種は「…いや、ディヴィアンツとかそういうの観てきたしなぁ」程度で終わっちゃいました。
別に怖かねぇしなぁ
「出た」。それだけでそこまで喜ぶもんなんでしょうか?最初で最後にならないように、そいつの魅力を100%引き出せよ!作り手!!ってなって然るべきではないですか?
その点で言えることがぼくにあるんなら、後々あるかもしれないヒーロー大集合に出てきてほしい活躍はできていなかったと思います。
以上!久々にくだらねぇもん観たわ!!