【必見】アメコミ映画だけで夏ビンゴをコンプする方法を伝授します!
こんにちは!ようやく髪を切りました!どうもワキリントです。
夏なんでね。8月になってからというもの、バカみたいな暑さに見舞われている今日この頃でございますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、まずはTwitterで見かけたこちらの画像の説明からさせてください。
しばふいさん制作の「映画好きのための夏ビンゴ!」なるものを発見しました。ようするにシネマティック陽キャのための「夏を満喫しながら映画も楽しもうぜヒャッホイ」的な企画ですね。なんだか面白そうな企画じゃない!
というわけで今回は暑中見舞いがてら、アメコミ映画だけでこのビンゴを完成させてやろうじゃないか、という回です。早速レッツゴー!!!
あ、「友達/家族/恋人と映画」なんて項目がありますが、その辺は環境や育ち方で左右されるどうしようもないところなので「映画が友達/家族/恋人」ということでいかがでしょう。というかする!
「小さい頃観た映画」も年代で左右されてしまう要素があるので「映画を観るとき、人は童心に返る」とします(剛腕)!!
そっちの方が映画愛強そうだから。シネマティック陽キャのノリに飲まれてたまるか!
★最強の一本があります★
夏といえば海!海といえばアクアマン先生!
はい!『アクアマン』を観ましょう!
ちなみにこの一本でどれくらい一気にクリアできるかと言いますと、「海が舞台の映画」「ポスターが涼しげな映画」「魚が出てくる映画」の3つがいとも簡単に制覇できます。その上で「スイカをお供に」「浴衣を着て」「かき氷を食べながら」観ると…その数なんと6つ!
あとアレですね。シチリア島の場面はどことなくお祭りみたいです。「お祭りが出てくる映画」もここでクリアじゃん!!すっごいすっごい!
すごーくメタな視点で観ると「プールが出てくる映画」でもあるので8つクリアできます。この項目は『スーパーマン』でもクリアできるのでメタを避けたい方はこちらをオススメしますよ!
25項目のうち8つもクリアできる『アクアマン』をぜひともご覧あれ!
★森とお化けと虫と★
続いて紹介するのは『アントマン&ザ・ワスプ』でございます!
こちらの映画で「森、山が舞台の映画」と「お化けが出てくる映画」「虫が出てくる映画」がクリアできるわけです。え?お化けはどこに出てくるんだ、って??
ヴィランの名前、ゴーストです。
あとバーバヤーガが出てきます。
さぁどんどん行きましょう!!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は美しい宇宙の話なので「星が綺麗な夜に映画」、テーマというのはアレかもしれませんが思いを馳せちゃうと思うので「命がテーマの映画」、
キャッチボールするので「スポーツに関する映画」、言うまでもなく「踊りたくなる映画」をクリアできますね!勢いで花火をすれば「映画を観た後に花火」もクリアできますよ!
というかやれよ!
『ウルヴァリン:SAMURAI』で「日本が舞台の映画」をクリアできます。そして人間って怖いという結論に至るので「寒気がするほど怖い映画」もクリアだ!寒いしな!多分な!
★これでオールクリア!★
いやぁ〜、もうビンゴが連発です。アメコミ映画って本当に色んな要素を含んでいるので、非常にコスパがいいのがお分かりになったと思います!
さて、今回はこの辺でお別れにしましょうかね!それでは!
……え?「夏がテーマの映画?」
あー…えー…アメコミ映画に四季の概念がないだよなぁ…えーと…あー…はっ!せや!
ヒーローが戦うと胸がアツくなる。アツくなるので全アメコミ映画が「夏がテーマの映画」じゃい!
オゥルルルルルァァァ(すごい巻き舌)!!!
【天文学③】スーパーマン先生と学ぶ『スーパーマン』シリーズ【後編】
こんにちは!髪を切りに行くタイミングを探り続けて早3,4ヶ月、どうもワキリントです。
共感してくださる方いると思うんですけど、ぼくは髪の切り時というのを「シャンプーを何プッシュしたか」で判断するんですね。普段髪が短い方なので、ワンプッシュして泡立ちが悪くなった時が「あ、切りたい」と思うわけです。
ところがそこからが大変で、ぼくは美容師さんとの会話があまり得意ではありません。逡巡している内に世はコロナウイルスの第二波が来てしまい、もうにっちもさっちもいかなくなってしまいました。
伸びていく毛髪。押され続けるシャンプー。こんなことなら躊躇いなんて捨てればよかったのに。
というわけで今回は、時代と共に変わっていった『スーパーマン』シリーズを先生と学んでいく授業の後半戦です。前回の予告通り、今回のスーパーマン先生はちょっと見た目が違います!
スーパーマン先生
皆さんこんにちは……グスン……
えっ、どうしたんですか先生?
スーパーマン先生
いや、その、ワキ君が…まさかぼくを…『スーパーマン リターンズ』(2006)のぼくを呼んでくれるって思ってなくて…うわぁぁぁぁぁん!!
どのスーパーマン先生もこんな感じで進むのね。
この時の先生と一緒に進めていくよ!
★ヒーローを撮る男、神を撮る男★
まずは『スーパーマン リターンズ』ですね。実はぼく、この作品が幼き頃初めて観た先生の作品なんです。そのせいか無意識下に「スーパーマンはこの感じ」って刷り込まれてるんですよね。
スーパーマン先生
めっちゃ雛鳥じゃん。さて、そんな今作だけど、ワキ君が観てどうだった?
まずは純粋に驚いちゃいました!幼い頃にはリチャード・ドナー監督版を観ていなかったので分からなかったのですが、今作って『スーパーマンⅡ 冒険篇』(1980)のその後を想定した作品なんですよ。
スーパーマン先生
実はそうなんだよね。天文学者が故郷のクリプトン星を発見したと聞いて地球を離れたぼくが帰ってきてからの話なんだけど、まさかあそこまでドナー監督版に繋げていたとは思わなかったでしょ?
いやホントその通りですよ!それでも刷り込みがあるくらい楽しんだということは、どれほど幼いワキリントが「スーパーマン、かっこえ〜」だけで観ていたかが分かります。あとしれっと『Ⅲ』(1983)以降を無視してるのは笑いました。
スーパーマン先生
じゃあ、前回の授業で「誠実さ」を推していたけど、今作はどうだった?
歴史を作ったドナー監督版への誠実な態度の結果が精神的続編という形になったと思うんだけど。
確かに「安全な乗り物ですよ」のくだりとか、地球に来るまでのゴッドファーザーからの言葉をめちゃくちゃ大事にしたりとか、「迫真性」をその胸に留めて作り上げたドナー監督版を大切に、大切に物語の下地に置いているなぁ、というのはひしひしと感じました。
それだけじゃなく、初登場コミックの表紙をオマージュしたり、「鳥だ!飛行機だ!」の名セリフを無理矢理でも入れこんだりという点も含めて、今作は随所に「スーパーマンへの愛」が散りばめられた作品だと感じました。
メイキングで担ぎ方まで忠実に指示していたのが印象的でした。
スーパーマン先生
『X-MEN』シリーズでアメコミ映画には慣れているブライアン・シンガー監督ならではの手つきと言った感じかな?
そうかもしれませんね。どれだけレトロな街並みにしても赤青黄の原色スーツを崩さなかったところだけが『X-MEN』シリーズとの違いでしょうか。
ヒーローが抱く、人類とのちょっとしたズレやすれ違いを扱うのが好きなんだなと思いました。いい意味で説教臭くならないんですよね。絶妙なバランスで娯楽のポジションにいる。
ドナー監督版では絶対にできなかったであろうシーン!青い瞳がまた美しいのよね〜!!
スーパーマン先生
では『マン・オブ・スティール』(2013)はどうかな?一応現在進行形のシリーズにはなるんだけど。
久々に観返しましたけどなかなかに異色でした。スーツの色味が抑えられまくってるのはもちろんのこと、スーパーマン先生のことをまんま「神」として描こうという気満々でしたね。
スーパーマン先生
こっちはザック・スナイダー監督がメガホンを取ってるね。一応『バットマンVSスーパーマン』(2016)まで観たらしいけど、どうだった?
まず圧倒的にスケールがデカくなりましたね。
『リターンズ』も大概でしたけど、『マン・オブ・スティール』以降はそれに輪をかけてデカい。その分キメの画というか、「あぁ〜このショット額縁に飾りてぇ〜」っていうのが沢山ありました。
スーパーマン先生
そうなんだ…ぼくにはそういうのあんまりなかったからなぁ…あ、これを機に聞いておこうかな。スナイダー監督といえばスローモーションの多用だけど、ワキ君的にはその辺どう思ってんの?
まぁ純粋に「それしか使えねぇのか?」って心配になりますよね。
『マン・オブ・スティール』はクリプトン星人同士の爆速な戦闘があったんで緩急ついてる感じしてあんまり気にならなかったですけど、どうしても「いやそのスローいる?」って気が散っちゃうのはどうにかしてほしい。
スーパーマン先生
彼からスローモーション奪うのはぼくにクリプトナイトぶっ刺すみたいなもんだよ。やめたげてよ。
「やめたげてぇぇぇぇぇ」
『バットマンVSスーパーマン』なんて開幕スローでしたからね。笑っちゃったわ。トータル10分は短くできたと思う。
とはいえなんだかんだ「神としてのスーパーマン」を表現するのにスローは効果的だったと思います。
★どっちの父親が好き?★
スーパーマン先生
さて、ワキ君って「父と息子」がテーマになると途端に涙腺が緩くなる奇病を患ってるみたいだけど、このシリーズには父親が2人出てくるよね?それに関してはどう思う?
遂にその話します?
スーパーマン先生には、生みの親であり地球に送った張本人のジョー=エルさんと、育ての親として先生を人間として見守ったジョナサン・ケントさんがいるんですが、『リターンズ』『マン・オブ・スティール』で重きを置かれていた父親が分かれていたのが印象に残りました。
スーパーマン先生
『リターンズ』では生みの親、『マン・オブ・スティール』では育ての親の方がぼく自身の最終的な意思決定に関わってくるよね。
ズルい意見なんですがぼくは「あぁ〜どっちも好きぃ〜」となりました。
ドナー監督版を大切にしてた『リターンズ』が意外と育ての親をサクッとポイしてたり、『マン・オブ・スティール』では生みの親が道案内ロボと化してたり、選ばれなかった片方に多少のしこりはあれど、それぞれのキズナが感じられて好きぃ〜、です。
幼少期の力の描き方も陰陽分かれてて興味深かったですね。
スーパーマン先生
キモっ。
このシーンのためだけに観る価値があると思うのよね。
★あのときいなかったスーパーマンを撮る★
スーパーマン先生
だいぶ話してきてなんだけど、シリーズ中でリブートされると比較論的な話になってアレだよね。
そうなんだよなぁぁぁぁぁぁぁぁ…
あっちを上げてこっちを下げる、みたいなことはさすがにしないですけど、リブートとなると同じ話をまた観ることになるわけですから、否が応でもチラついちゃうんですよ。
スーパーマン先生
そんなワキ君が悲しみを乗り越えて比較してみよう。『スーパーマン リターンズ』と『マン・オブ・スティール』、ドナー監督版と比較して新しいこの2作はワキ君の目にどう映った?
アンタ鬼か?
毛色が違うように見えますが、年々スーパーマン先生が業を背負ったヒーローとして描かれるようになりましたよね。
スーパーマン先生
業?どういうこと?
分かりやすく言うとシリアスに傾いてきました。
地球を離れた数年間で変わった世界に戸惑ったり、シンプルに軍から危険分子と見なされたり、「ヒーローって?」というテーマを掘り下げたい感じがします。
色々観たあとだとショッキングですよ、ここ。
スーパーマン先生
ふむ…それって割と最近のアメコミ映画では主流なんじゃないかな?
実際そうなんですけど、こうなっちゃった原因って実はもう出てて、9.11の影響なんですよね。
ニューヨークのど真ん中であんな大事件が起こっているのに、ヒーローは現れなかった。現実にはやっぱりいないんだな…じゃあヒーローの存在意義って、なんなんだろう。
その答えを出そうという方向に9.11以降のアメコミ映画はシフトしていきました。
スーパーマン先生
うーん、その背景はぼくにだけ影響してるわけではないじゃない?
ぼくを関連づける意味ってなんだろう。
やっぱりアメコミヒーローの代表だから、というぼくのエゴによるものが大きいかもしれません。
スーパーマン先生は言葉や力によってではなく、行動で民衆を導く希望の光たりえる唯一の存在なんじゃないかとシリーズを追った結果たどり着いたので、9.11以降の先生の描かれ方というのは他のどんなヒーローよりも意味を持っているのではないでしょうか。
スーパーマン先生
なるほど……世界で最初のアメコミヒーローとしての認識と信頼が、あのときいなかった業として強く残っているように思う、と…
スーパーマン先生ってどれだけ人類から恩を仇で返されても最後には「救う」のコマンドを選択できる、圧倒的な「善」の人なんですよね。
世界の情勢が不安になったとき、ひときわ先生の高潔さ、輝きが増すように思います。
スーパーマン先生
そこまでぼくのことを愛してくれていたなんて…ありがとう…!
ぼく、ぼく頑張るよ!うわぁぁぁぁぁん!!
ぼくも頑張って美容師さんとお喋り頑張ります(もう号泣に慣れた)。
さて、2回に渡ってお届けしたクラシック・アメコミヒーローの授業もここまで!
シリーズを制覇する流れの中、過去作を受けての現代版、というように、歴史あるシリーズだからこそ現れる「文脈」が心に響きました。
単体で観るとポカン?な作品でも、「文脈」の中でキラリと光るものが見つけられたりして非常に得るものの多い映画体験になりました!!
それではまた次回の天文学、『ロッキー』シリーズでお会いしましょう!
では、ぼくはあっちの電話ボックスに用が…ビューン!!
パッパパー!!
【天文学②】スーパーマン先生と学ぶ『スーパーマン』シリーズ【前編】
こんにちは!髪をセットすることをようやく覚えだしたワキリントです。
24歳にして何を言うてんねんという感じですが、これまで他人から見た自分の髪型のことなんてものはSexyZoneの新曲くらい気にも留めていなかったあの頃から考えると大躍進なんでございます。
ジェルであーでもないこーでもないといじくる過程も今のところ楽しめております。といっても結局七三分けみたいな感じになるんですけどね。そんなときこう思うわけです。
「スーパーマン先生もこんなに髪型悩んだのかなぁ」って。
アメコミ映画好きを自称しながら未鑑賞であった『スーパーマン』シリーズ。長らく手をつけてこなかったこれらを今回、ついに紐解いてみようというわけです。
さて、そうと決まれば一緒に語り合う先生をお呼びしなければなりません。
全国70億人のファンの皆様、お待たせしました!スーパーマン先生でございます!!
スーパーマン先生
グスン……皆さんこっ、こんにち…ヒク…エッグ…わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
うぉぉぉ!どうしたんですか急に号泣しちゃって!!
スーパーマン先生
ごっ、ごめんねワキ君…グスン……でもぼく…本当に…本当に呼んでもらえたのが嬉しくて……!!
あー……そんなに辛かったですか、呼んでもらえなかったの…
スーパーマン先生
当たり前だよぅ…DCコミックスの看板ヒーローであるぼくがさぁ…いつまで経っても呼ばれないんだよ?こっち側の教師紹介がグリーン・ランタン君だけなのもどうかと思うよ?
ただアイツのおしゃべり聞いただけになったあの回ね。それはホント…ごめん。
でもまぁ、だからこそ、シリーズを制覇し、先生が長年愛されてきた理由を探ることで不義理に報いようとしているんじゃありませんか。
スーパーマン先生
いいの?本当は去年観た『ロッキー』シリーズをぼくとの初回にするつもりだったんじゃなかった?
ギクッ!スーパーマン先生にお越しいただいているのに、他のシリーズを先に紹介するのはちょっと違うかな〜、なんて……
スーパーマン先生
そういうことだったのか!そこまで…そこまでぼくのことを大切に思ってくれていたなんて…ぼく…ぼく嬉しくて……うっ、うわぁぁぁぁぁん!!!
ここではそういうキャラでいくつもり??あんなに紳士的でカッコよかったあなたが??
ホンマに綺麗なブルーの瞳してんすわ。
★クラシック・スーパーヒーロー★
スーパーマン先生
早速始めてくれるんだね!あ、一応確認なんだけど、一作目『スーパーマン』(1978)はちゃんとディレクターズカット版を観てくれたんだよね?
ええ、それはもちろん。古参のアメコミ好きとか映画好きからナメられないようにバッチリとね。さて、このリチャード・ドナー監督によるシリーズ一作目の魅力はなんと言っても「誠実さ」!
スーパーマン先生
「誠実さ」か!実にぼくらしい結論だね!
自分でそれ言う??
名だたる有名俳優を「空を飛びそうに見えない」とし、当時無名だったクリストファー・リーヴさんを抜擢したり、「迫真性」にこだわって撮影を進めたり、とにかく「現実にスーパーマンがいると思わせる」ことに心血を注いだことで、誠実な姿勢がにじみ出ていました!
全身タイツの男が空を飛んでも「ありそう」となるパワーがありました。
スーパーマン先生
実際この映画が公開されるまで、テレビやラジオでのドラマ・劇場でのミュージカルなどといった媒体で製作されてきたんだけど、正直行き詰まっていたというか……今風に言うとオワコンだったんだよね、ぼくを扱った映像作品って。
そんな世の逆風を一身に受けながらも、歴史に残る一大シリーズの土台を作り上げたドナー監督…スーパーマン先生に対する「誠実さ」が為せる業ですね!
スーパーマン先生
そうだ、このシリーズに使われている特撮について逆に聞きたいんだけど、MCUのようなめちゃくちゃリアルなCGを使う映画に慣れてきたワキ君が観て、この映画はどうだった?
特撮ですか!いやまぁぶっちゃけ、ワイヤー見えてるなぁとか、これ背景はめ込んでんなぁ、とかいう場面は多々ありましたけど、それでも当時の最先端を惜しげも無く使っているのを考えると、これもまた実に誠実にヒーローに向き合ってくれているなぁ、と惚れ惚れしました。
普通に良くない?
スーパーマン先生
ホントかい!よかった…よかったよぉぉぉ!うわぁぁぁぁぁん!!
情緒をクリプトンに置いてきたんか?
現代で作られる映画のCGの元祖が背景はめ込みでありミニチュア模型なんですから、そこに対するリスペクトは欠かしてはいけません。今回そういったクラシックな撮影技術を観ることができて感動してますよ!
試行錯誤の末に半透明ゴッドファーザーの顔面と喋るという斬新な表現も生まれたんでしょう。
★『電子の要塞』は「誠実」か?★
スーパーマン先生
技術面の次はストーリーだね。聞いたところによるとワキ君はアメコミ映画好きが災いしてか、『スーパーマン』におけるぼくの「バイツァ・ダスト」を知ってしまってたみたいだけど、どうだった?
ネタバレに配慮するあまり分かる人にしか分からんジョジョネタで表現することになってしまったこと、代わりに謝っときますね。
「バイツァ・ダスト」のこともあって観る前は「こういうトンチキな感じで話が進むんやろうなぁ」と思っていたんですけど、スーパーマン先生の生い立ちから始まり、青年時代の葛藤、ヒーローとしての覚醒など、実に丁寧に描写されていていい意味で裏切られました。
スーパーマン先生
なるほど!それもまた一つの「誠実さ」の表れかな?
そうですね!クラシックなヒーロー像として人助けがメインで描かれているのも「これだよこれこれ〜!」ってなりましたし、そうなってくるとおざなりになりがちなヴィランにコメディリリーフの役割を任せたり、「バイツァ・ダスト」的なトンチキをやってのけたり、絶妙なバランスの上に成り立っている作品だなと思います。
ギリギリファンから怒られなさそうな描写のコメディルーサー。ミステシュマカー!!
スーパーマン先生
トンチキなアイデアは一作目の途中で合流したリチャード・レスターさんによる功績だね。『スーパーマンⅡ 冒険篇』(1980)からは監督を務めているけど、彼には「誠実さ」があったのかな?
あったと思いますよ?といってもドナー監督のような「現実にスーパーマンがいるように観せる」というのとは違って、「現実にスーパーマンみたいな最強の奴がいたらこうなるだろうな」っていうタイプですけどね。
スーパーマン先生
えっ?最強ってそんな…ちょっと急にそんなもう…照れるじゃん…
そんなゴツい体でクネクネ照れないでください。例えば先生がやられて民衆がゾッド将軍の一味に立ち向かうけどあっさり吹き飛ばされる場面なんて、実に「ヒーローがいる世界」を描いていますよね。スパイダーマン君のシリーズだとニューヨーク市民がヴィランに石とか投げて怯んだりするんですけど、個人的にはこっちの方がグッときました。
息で民衆を吹き飛ばす極悪クリプトン人の皆さん。
スーパーマン先生
一般人は勇気を出して立ち向かうけど、スーパーパワーを持った者はそんなもの意にも介さないと。なるほど確かにリアルなのかもしれないね。となるとその……『スーパーマンⅢ 電子の要塞』(1983)でのぼくも「誠実」だったかな…?
やっぱりその話します???
いやね、噂には聞いてましたけど笑っちゃいましたよね、世の中が描くスーパーマン像と乖離しすぎてて。
スーパーマン先生
あぁぁ、ってことはあの時のぼくは……
安心してくださいよ。完全無欠のヒーローだからこそ一回のミスが命取りだし、ヤケクソで酒浸りになる可能性もゼロじゃない。それより何より、そこから再び正気に戻るくだりがアツいんじゃないですか!
こんな顔するんすよ、スーパーマンって。
スーパーマン先生
ホントに!?よく褒めてくれたよ…あんまりいなくてさ、好評価の人…
あんだけ振り切ったら批判がくるのも仕方ないと思う。
でもまぁ、ぼくはそういう所も含めて好きですよ。人間臭さをあえて描くのも一つの誠実な姿勢だと思います。
『冒険篇』の頃から人間臭さはありました。世界の危機そっちのけで銀ピカベッドでアチャチャするとか。
スーパーマン先生
なるほど……実に冷静だ…
『スーパーマンⅣ 最強の敵』(1987)では軍拡競争や誇大記事といった社会的なテーマを盛り込みながら、「現実にヒーローがいたら世界はどう変化するか」を描いていて、そちらも同様の誠実さを感じました。
スーパーマン先生
あれ、『最強の敵』だけえらくあっさりとすませてるじゃないか。
オーナーの娘とのロマンスみたいな話は要らん。
スーパーマン先生
うわぁ〜すーごいバッサリ言うじゃん
一般人の新聞社勤めが生身で宇宙空間にいる衝撃映像です。
★さすが元祖ヒーロー★
さて、この辺で今回は終わりにしましょう!
スーパーマン先生
そうだね!MCUがノリにノッている今、ぼくの4部作を観るということに不安があったんだけど、思いの外楽しんでくれてぼくも嬉しいよ!
こちらこそ素晴らしい経験でした!
先程も言いましたが、「現実にスーパーマンがいると思わせる」ことも「現実にスーパーマンがいたらどうなるか」ということも全て、現代のアメコミ映画に通ずる基本中の基本。それすなわち『スーパーマン』シリーズに対するリスペクトが今でも連綿と受け継がれていることの証に他なりません!
スーパーマン先生
そんな……現代に至るまで、ぼくたちのスピリットが生きているなんて……うっ、うわぁぁぁぁぁん!!
ほらほら、ヒーローの元祖がそんな泣き虫じゃあ後輩たちに示しがつきませんよ。そのクシャクシャになった髪型も直してください。
スーパーマン先生
グスン……ごめんワキ君…よし、というわけで後編もよろしくね!
あっ…その、えーと…後編では別次元のスーパーマン先生にお越しいただくつもりといいますか…
スーパーマン先生
えっ…じゃあぼくは今日でお役御免…ふっ…ふぇぇぇぇぇぇん!!!!!
これは本当にごめん。
【こぼれ話⑫】2020年上半期、アメコミ映画以外をだいぶ観たので報告します
こんにちは!最近服を着ないようになってしまったワキリントです。
ご存知の通り世はコロナ。緊急事態宣言が解除されたとはいえ外出がはばかられる昨今、家でおとなしくしていたのですが、もう夏がすぐそこまで来ています。いやもう、あっちぃのなんのって!
てなもんでパンツ一丁で過ごす時間が増えてるんですね。外出できないストレス解消のために音楽を聴いては踊り狂うという生活です。パンイチで。
コロナ滅すべし、といったところではありますが悪いことばかりでもなくて、この半年間、映画を観る時間がバカほど増えました。
おかげで年の瀬にやるつもりだった、今年観た映画まとめを上半期でやらないと多すぎてヤバい事態に。それでも長い気がしておりますがお付き合いくださいませ!さぁ紹介していきますよー!もちろんパンイチで!!
みんなー!!おれ、こんなに観たよー!!!!
★2020年上半期に観た映画まとめ★
ジブリ系
観た記憶はあるけどストーリーを覚えていない『平成狸合戦ぽんぽこ』、観てもそこまで心動かなさそうな『思い出のマーニー』を観ました。狸がこちらに話しかけてくるので『デッドプール』でした。マーニーの方はあんま覚えてないです。多分アメコミ映画です。
この頃は実写のディズニーに抵抗があったのでアニメーション版を。言うまでもなく『ブラックパンサー』ですね。
ちはやふる 下の句
遠い昔に『上の句』を観ていて「おお、案外ええやんけ」と満足していたら続きを観るのに2年くらい間を空けてしまいました。画面の色調が小手先で美しく見せようとしてる気がして腹たったんで『結び』を観るのは余程気が狂った時になると思います。漫画の実写化なんでアメコミ映画です。
64 前後編
いらんエピソード削ったら1本にできたと思う。お父さんが犯罪者なので実質『スパイダーマン:ホームカミング』です。
クリント・イーストウッドを色々
『ガントレット』『マディソン郡の橋』『許されざる者』、タイプの異なる3作のイーストウッド作品を観ました。それぞれバスが蜂の巣になるので実質『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』、川に遺品を流すので実質『アベンジャーズ:エンドゲーム』、モーガン・フリーマンさんが出てるので実質『ダークナイト』です。
トイ・ストーリーシリーズ
人生でバカほど観たシリーズですが、コロナで金ローがノーカット放送してたので『3』まで観ました。『4』は怖くてまだ観れません。ポテトヘッドとボー・ピープの間にいるサル顔のエキセントリックヘアーベイビーいますよね?アレが出てくるので『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』です。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争
中学の時に好きで読んでた本だったので観ました。いいですね、このジュブナイル感。お母さんが一枚上手なのはソー先生とフリッガさんに似てますね。アメコミ映画です。
コナンを色々
『純黒の悪夢』『紺青の拳』を観ました。正直因縁の作品です。『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』が興行収入で負けたので。でもどっちもバカみたいな爆発とか常人離れのアクションとかありました。アメコミ映画が1位なのは変わらなかったんですね。
まぁ食わず嫌いせずに観とくか、ってなことで実写版を観ました。実写にする必要は1ミリもなかったと思います。ご覧の通り『ブラックパンサー』です。
上半期で一番キレそうになった映画ですが実写版とかもあるので評価をするのは保留しておきます。実質『エンドゲーム』です。
バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ
金ローのやつはカットされてたのでちゃんとDVD借りました。名作と言われるのも納得のハラハラドキドキ。地上波放送された喜びを胸に刻み込みたい。実質『エンドゲーム』です。
LEON
多分完全版じゃなかったので完全版をもう一回観たいと思います。現時点では世間がどハマりしてる理由がイマイチ分かってません。ナタリー・ポートマンさんとゲイリー・オールドマンさんが出てるので『マイティ・ソー』で『ダークナイト』です。
さて、次の章ではギリギリ映画館がやっていた時に観に行った作品です。
★映画館で観た作品★
パラサイト 半地下の家族
人生初の韓国映画でした。いやあ、こんなん観せられたら日本の映画界が悲しく見えてきますね。高低差の演出が『ジョーカー』でしたね。アメコミ映画です。
ジョジョ・ラビット
タイカ・ワイティティ監督をスタンドにしてるジョジョが愛を知る人間讃歌ですから、『ジョジョの奇妙な冒険』でもあります。スカーレット・ヨハンソンさんとサム・ロックウェルさんが出てるので『アイアンマン2』です。
ルパンレンジャーVSパトレンジャー、通称『ルパパト』が好きすぎて関連作品をコンプリートしてしまいました。最高です。ヒーローなんでアメコミ映画です。
★下半期に向けての野望★
以上で上半期に観た映画の報告は以上になります。正直近年稀に見る観賞数で我ながら感動しております。
下半期はこの勢いを緩めることなく、営業再開した映画館にも足を運びながらたくさんの映画と出会って見識を深めていきたいなと思います。
実は今年もシリーズを観ていくつもりだったのですが、1作も観れていないのでそちらにも着手していかなければですね。服を着てTSUTAYAへ行こう。
というわけで皆さん、大変な半年間でしたがお疲れ様でした!それでは!
制覇に向けて動き出す予定のシリーズを予告しておきます。
【情報③】アメコミ映画を狂ったように観ていた男によるオススメ観賞法!【後編】
こんにちは!アイドルに対して異様な苦手意識があるワキリントです。
基本的に「媚び」という概念及び行為がムリなんですが、笑顔をふりまいて歌って踊るというのが「媚びの極致」と言いますか……アレもう暴力ですよ。推さざるをえないでしょう。あんなに露骨に頑張ってこちらを楽しい気持ちにさせようとされたら。まぁ推さないんですけど。
しかし、そんなアイドルよりも更に苦手なのがそのファンなんですね。なんか自分が育てた気でいるでしょう、応援とプレゼントと投票しかしてねぇくせに。彼女(彼)らアイドルはあくまで糧とか支えにしただけ。勘違いするんじゃない。
ブラック・ウィドウ先生
貴方……ちょっと見ない間に辛いことでもあったの?
あ、先生。そんなことないですよ。非常に落ち着いてます。実に理性的な批判になっているでしょう?
ブラック・ウィドウ先生
確かに。貴方がアイドル批判をするときは最終「秋元康は日本の癌」みたいなところまで行くものね。
あぁっ!抑えてたのに!やめてくださいよ!言われたら止まらなくなるでしょ!歌詞だけ書いときゃいいんですよあのロリコンデブジジイは!
ブラック・ウィドウ先生
私、貴方のそういう構造の裏を突いて勝手に苦手になるの嫌いじゃないわ。
誰もあのオッサンのことを思いながらサイリウム振ってないから。
え、ぼくは制服着る時期をとっくに過ぎたはずのアイドルを観てると「あぁ、また多くの人の夢が女学生をヤらしい目で見るオッサンに食い潰されるんだ」と思って悲しくなっちゃうんですけどね。
ブラック・ウィドウ先生
結局貴方は王道を通りたくないひねくれ者なのよ。このオススメ観賞法でトニーとスティーブのルートを頑なに語ろうとしないのもそう。
MCUのアイドルと現実世界のアイドルを混同したりしませんよ。
前回を【中編】にした以上【後編】を作らざるをえないから仕方なくやりますけど、こんなド直球のルートなんてそこかしこでやってるんですから。
ブラック・ウィドウ先生
そんなこと言っても貴方のオススメ通り『アベンジャーズ』を観て2人にハマる人だっているんだから。責任もって最後まで見守りなさい。
くれぐれもあのクソデブメガネプロデューサーが写真集の帯に書く気色悪いコメントみたいなこと言わないようにね。
しれっととどめの暴言吐くのやめませんか?
この中にロリコンデブジジイがいないことを切に願っています。
★鋼鉄の意志★
さて、「MCUといえば」レベルで世界中に知られているヒーロー、アイアンマン先生のルートからご紹介していこうと思いますよ。
ブラック・ウィドウ先生
10年間のサーガの軸とも言える人物だからその分観るべき作品も多くなってくる。それでも少なくなってるということを忘れず「絶対に最後まで観るぞー」という強い意志が必要ね。
『アベンジャーズ』の後はまず『アイアンマン』を観ましょう、と言いたいところですが、既にトニー・スタークという男のヒロイズムを理解できたのであれば『アイアンマン3』でいいと思います。
勇気ある選択その1。
ブラック・ウィドウ先生
2作も飛ばす勇気!ペッパーやローディとの関係性の理解に不安はあるものの、スピーディでいいのかも。
キャプテン・アメリカ先生も飛ばします。まず『ウィンター・ソルジャー』でいいでしょう。
ブラック・ウィドウ先生
『ウィンター・ソルジャー』に関しては序盤に前作『ファースト・アベンジャー』で何が起こったのか簡潔に説明してくれるから安心設計ね。
勇気ある選択その2。
ここから2作は同じルート。『エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー』と観ていって、2人を取り巻く厳しい運命に立ち向かってください。
ブラック・ウィドウ先生
特に『シビル・ウォー』は劇的に辛いから、1度ここで休憩というか、状況や感情を飲み込む時間を作るのもいいかも。
もし片方の陣営が嫌いになったらそっちのルートに戻ってください。平和のために。
それが終わったらアイアンマンルートの方は『スパイダーマン:ホームカミング』を挟んでから、キャプテン・アメリカルートの方はそのまま『インフィニティ・ウォー』へと進みましょう。
ブラック・ウィドウ先生
意外と『ホームカミング』が効いてくるのよね〜。『インフィニティ・ウォー』の後もクールダウンが必要になってくるかも。
あくまでアイアンマン先生のためのホムカミ。
そしてここで……
ブラック・ウィドウ先生
ここで……ついに……
それぞれの1作目を観ましょう!
ブラック・ウィドウ先生
ここでぇぇぇぇぇ!?!?!?!?
クールダウンの意味もありますが、これまでの2人の人生を振り返ると振り返らないとでは『エンドゲーム』の味わいが全然違ってくるのではないかと思います。
『エンドゲーム』後でもいいかもしれませんけどね。
ブラック・ウィドウ先生
なるほど……とにかくこれが王道のルートに対して貴方が出した「結論」なのね。
悩みに悩み抜いた結果何週間も空けてしまいましたが、おかげで不満のないものに仕上がったと思います。褒めてくれ。
★もしかしたら最善のルート!?★
ブラック・ウィドウ先生
何これ。ありとあらゆるルートを3回に分けてまで紹介してきたってのに、最善のルートがまだなの??殺すよ!?
待って待って待って待って!!吟味の結果最善なのかもなとは思うのですが、その…あまりにも変化球すぎると言いますか…
ブラック・ウィドウ先生
何?どういうの?『エンドゲーム』からスタートして遡るみたいな?
ブラック・ウィドウ先生
で、何なのよそのルートって。私の美貌を追いかけるやつ?
それは個人的にやってみたい。正解はというと、『アントマン』『シビル・ウォー』『アントマン&ザ・ワスプ』『エンドゲーム』の4作、というまさかの「アントマンルート」!
ブラック・ウィドウ先生
マジぃー!?!?うっそー!?!?『インフィニティ・ウォー』まで削ってるじゃない!!やばぁ!!!
JK???
でもこれ理にかなってるというか、アントマン先生ってMCUの中でも世界で何が起きてるか、ダントツで「知らない」んですよね。
ある意味MCU初心者に最も優しいし、鬱々とした展開もないので心が折られることもない。
カッコつけてはいるけどアベンジャーズのことは何にも知りません。
ブラック・ウィドウ先生
ほえー……もうなんでもアリなんだ、MCUって…
そうなんですよ。公開順で観ていくのが正直ベスト、というのは前編でお話したような気がしますが、現在の状況って沢山のコミックスが並んでるのとまんまなんですよね。特定のヒーローに注目して観賞を進めることの方がごく普通の行動だと思います。キャプテン・アメリカ先生が好きなのに『ドクターストレンジ』観たって…ですからね。
ダラダラとオススメを紹介してきましたけど、やっぱり映画との出会いは自分で作っていくもの。みなさんの心の赴くままにチョイスして、世間の声に流されることなく自身の言葉で評価してもらえたらなと思います。
今回はそのお手伝いをしましたが、遠い未来にでも思い出して観ていただけると嬉しいです。
ブラック・ウィドウ先生
いやあの……めっちゃ媚びてるよ貴方。
あぁぁぁぁぁ自己矛盾だあぁぁぁぁぁぁ
最後にオシャレ画像載っけて媚びのダメ押ししときますね。
【情報②】アメコミ映画を狂ったように観ていた男によるMCUオススメ観賞法!【中編】
こんにちは!最近生活リズムが狂いつつあるワキリントです。
オンライン飲み会とかやると長話になっちゃうじゃないですか。そしたらいつの間にか夜が明けていくっていう。でもとりあえず寝なきゃじゃないですか。分かりやすく昼夜が逆転するんすよねぇ。
ブラック・ウィドウ先生
ちょっと、そんな体たらくでいいと思ってるわけ?
オススメ観賞法が紹介されるのを心待ちにしている生徒が何人いると思ってるの?全く、2週間も放ったらかしにするなんていい度胸だわ。
いきなり現れて早々ボロクソに言われて心が折れそうですが、めげずに進めていきたいと思います。自然な登場の仕方考えるのが一番めんどくさいんですよ。最早ここを書くのが大きな障害となりつつあるんですから。たまったもんじゃねぇ。
ブラック・ウィドウ先生
いいからさっさと始めなさいこの底辺ブロガー。
うーんいつにも増して辛辣だ
★「要素」を追う★
ブラック・ウィドウ先生
そういえば貴方、言いたかったことがあるんだけどいい?
前回から本当にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)をオススメする気あるのか疑問だわ。ネガキャンの方が多いような気がするんだけど。バカなの?
もちろんありますよ。ただ長い道のりになる以上、それ相応の気持ちの準備ってのが必要じゃないですか。
ぼくは言わばボス戦前のセーブポイント。「この先を進む勇気ができたならば、どうぞお行きなさい」と気長に待つ姿勢を表明しているのです。
ブラック・ウィドウ先生
なるほど。それをまどろっこしいと思う層もいるかもしれないということだけは心に留めておきなさい。
で、前回はMCUへの順応性を『アベンジャーズ』で測ることを提言して、ダメだった場合のパターンについて考えていったワケだけど、今回は『アベンジャーズ』に好感触だったパターンってことよね?
まぁ妥当にそうなりますよね。
ですがひとえに好感触と言っても、『アベンジャーズ』のどこに惹かれたか?というところが再び分かれ道となるようです。
ブラック・ウィドウ先生
どこに惹かれたか?……そりゃ貴方、この私のスタイリッシュでクールな一挙手一投足、その一択に決まってるじゃない。
どこまでも自分が大好きなあなたをぼくは応援したい。
さて本題に移りますが、『アベンジャーズ』はただ単にキャラクターが集結しただけでなく、それまでの作品で紹介された大小様々な設定も絡まりあった、まるでジグソーパズルのような作品です。
ブラック・ウィドウ先生
分かったわ!つまり貴方は、キャラクター個人の人間ドラマに惹かれたのか、それともあれだけのヒーローが共存する世界を成立させた設定の妙に惹かれたのか、そこが分かれ道だと言いたいのね!!
その通り。そして今回は後者、設定面に関心を持っていただけた方へのオススメを紹介していこうと思います。
ブラック・ウィドウ先生
えっ??ちょっとちょっとえっ??そっちにすんの?えっマジで??
えぇ。マジですよ。
ブラック・ウィドウ先生
あっダメだ目がキマってる。
前回も言いましたけどこんなMCUのオススメなんてネットにごまんと広がってるんですよ。で大体が「アイアンマンコース」とか「キャプテン・アメリカコース」みたいなキャラクター依存のオススメなんですよね。群雄割拠のネットの海で飲まれないためには差別化あるのみですよ。キャラクター別にコースなんか作るから人気/不人気が出来て不毛な争いが生まれるし。
ブラック・ウィドウ先生
その辺にしときなさい。貴方は今相当ニッチなところを攻めようとしてるんだから。
そうですね、大多数の「推しがいないと映画も観れない悲しきモンスター」のことはまたどこかで言及するとしましょう。
ブラック・ウィドウ先生
代わりに世界中に向けて謝っておくわね。ごめん。
★選抜を勝ち抜いた作品たち★
MCUの設定面と大まかに言ってみたものの、具体的には何を指すのかイマイチピンと来ないのが正直なところだと思います。
ブラック・ウィドウ先生
インフィニティ・ストーンでしょ?
一人二役の旨味を存分に使った即答スタイルやめれ。
ブラック・ウィドウ先生
だってそうじゃない?設定の妙が存分に出る作品といえばアベンジャーズシリーズ、そのキーアイテムとして毎回出てくるのがインフィニティ・ストーンなんだもの。
キャラクターのドラマに振り切った作品も中にはあるけど、MCUを構成する要素としてのインフィニティ・ストーンを追いかけさえすれば、キャラクターは覚えられなくても設定面は理解できるもの。
言いたいこと全部言われた。
この勢いやったら作品まで言い当てられそうなんでもう紹介してやろう。テンポよくいきます。
まずは『マイティ・ソー:ダーク・ワールド』。ここでは赤いドロドロしたやつ、エーテルが登場します。
続いて前回に引き続き2回目の登場『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。ここで初めて「インフィニティ・ストーン」という名称が、地面に触れたらヤバいやつ、オーブと共に登場します。
『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』では一作目に出ていた四角い青いやつ、四次元キューブと、悪者が持ってた洗脳するやつ、セプターの正体がインフィニティ・ストーンだったということが明かされます。
そして最後が『ドクターストレンジ』。ギュルっとやったら時間もギュルっとできるやつ、アガモットの眼の登場によって、6つあるストーンのうち、5つがぼくたちに要素として与えられます。
その後は『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』そして『アベンジャーズ:エンドゲーム』と観ていきましょう。
ちなみにこの流れで『エンドゲーム』を観た場合、把握できるのは全体の4分の1です。
★MCUを作るのは貴方だ!★
ブラック・ウィドウ先生
す、すごい……『アベンジャーズ』以前の作品と『エンドゲーム』後の作品を除いても実に10作品は無視してるわね。
こうやってみて気づいたんだけど、宇宙にまつわるストーンだからか、ソー先生が絡む頻度が多いわね?
気づいちゃいました?
変な意図も特にないんですが、強いて言うなら「個人に感情移入することなく、達観した目でMCUを眺める」にはソー先生くらいの距離感がちょうどいいのかもしれませんね。
もちろん先ほど挙げた作品を観ていく中で「こいつ誰?めっちゃいい」とか「なんでこんなことなったん?」とか思ったのであればいくらでも寄り道が可能ですからね。
ブラック・ウィドウ先生
『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』のための作業という印象が拭えないものね、このラインナップだと。
順番通りに観なきゃ死ぬワケでもないし、みんなの心の琴線にどの作品が響くかはフィーリング勝負みたいなところもあるしね。
オススメという趣旨を根本から破壊していくところに落ち着いちゃいますよね、こういうシリーズ物は。
気負いせずに興味持った作品から気になる分だけ観ていけばいいんですよ。ネットのネタバレ記事を読んで映画を観た気になる、そんな逆転生活を皆さんが送りさえしなければぼくは満足です。
ブラック・ウィドウ先生
おそらくこのタイミングでMCUに触れようとしてくれた人って、『エンドゲーム』が世界興行収入で1位になったとか、周りの話についていくためとか色々あると思うんだけど、何も全部観て全部絶賛しろって言ってるワケじゃないのよね。
個人的な話ですけどぼくも「映画好きを名乗るにあたってスター・ウォーズ観てないのはマズいやろ」って感じで観ましたけどぶっちゃけイマイチでしたし、その感性を自分で疑いもしてないというか、「そういうやつがおったってええやろがい」って思うんですよね。
ブラック・ウィドウ先生
既に世界中でファンが沢山いるようなコンテンツに足を踏み入れようとした時点で貴方という人間は賞賛されるべきだし、そこで負い目を感じるようなことがあるとしたら、それは同調圧力があるということを意に介さないファンのせいだわ。
さすがにアツいこと言い過ぎてません?
ブラック・ウィドウ先生
確かにそうね。これが深夜テンションかしら。
この辺にしときます?
ブラック・ウィドウ先生
この辺にしときましょう。貴方本当に生活リズム直しなさいね。
オカンかよ。
【情報①】アメコミ映画を狂ったように観ていた男によるMCUのオススメ観賞法!【前編】
こんにちは!歌詞カードの「※繰り返し」に一言物申したいワキリントです。
日本だけの文化なんでしょうか。歌詞カードに見受けられる「※繰り返し」。何なんですかアレは。曲がりなりにもメロディとリズムに乗せて発信することを目的とした「歌詞」をそんな扱いしていいと思ってるんでしょうか?
「※繰り返し」が来るたびにいちいち「※」のところまで戻って、終わったと思ったら元に戻るために数行飛ばさなければいけないという無為な時間が生まれるじゃないですか。アレ、イラつきません?「いや、書けよ」ってなりません?
そして何よりもぼくはこう言いたい。
※自分が心血注いで紡いだ言葉を雑に扱うんじゃない!世に出しているのなら一つ一つの言葉と真摯に向き合い責任を持っていくべきだ!
まだまだ不満はたくさんありますよ。たとえば…
ブラック・ウィドウ先生
ワキ君、そこまでよ。
今日は一時期アメコミ映画ばかり観ていた貴方が未見や初心者の人々に向けてオススメ観賞法を紹介する授業。貴方のイライラをぶつけていては生徒に怖がられるわ。
なんと!いつの間にそこにいたんですかブラック・ウィドウ先生!!さすが影の仕事人。
ブラック・ウィドウ先生
「役に立つ情報をお知らせする回なんで!ぜひ!」なんて頼まれたから来てあげたけど、私が主役のテストが延期になって気が立ってるんだからね。下手なこと言ったらゴツい工具で顔面ぶん殴るわよ。
怖がらせてるのどっちなんすか全く。
いやねぇ〜、自分で銘打ったものの、こういうのってn番煎じもいいとこじゃないですか。オススメできるほどぼく自身が界隈で有名なわけでもないですし。
ブラック・ウィドウ先生
はぁ〜〜〜〜!?!?!?何言ってるのよ!!※繰り返し
サビ来るの早いな。
お察しのいい方はお気づきかと思いますが今日はこの色がぼくです。
★「YES」「NO」を決める一本★
ブラック・ウィドウ先生
何このいかがわしい見出し。いらっしゃるの?何組かいらっしゃいするの?私は何?山瀬まみ的ポジションに甘んじればいいの?
変なもん食いました?
本校で何度もお伝えしてきましたが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)はなかなか骨の折れる作品数を誇っております。今回ぼくがオススメする観賞法に倣ってみても、「あんま刺さんなかったな…」となってしまうのはお互いに悲しい出来事。
ブラック・ウィドウ先生
確かに。23作品を厳選してオススメした貴方の労力と、それを参考にしてくれるかもしれない方々の心意気、そのどちらもがパッとしない結果には不釣り合いだわ。
その通り。
そんな悲劇を防ぐために、いわゆる「MCUのノリ」に「合う」か「合わない」かを一本で探っちゃいましょう、というのがこの章の目的です。
ブラック・ウィドウ先生
素晴らしい親切設計だわ。その辺にごまんと転がっている「好きになることが前提のオススメ」とは一味違うわね。
で、問題のその一本だけど…
①ある程度初期の作品である必要がある。
②「MCUのノリ」が色濃く出ている作品。
③私が出ている作品。
以上を踏まえると…『アベンジャーズ』が妥当なところかしら?
③を要素に入れてるの、かわいい。
そうですね!やはり『アベンジャーズ』を観てどう感じたか、というのが分かれ道になっているのかな、と思います。
ブラック・ウィドウ先生
MCUを追っていくにあたって必ず立ちはだかる「ヒーロー大集合」と、それによる「キャラの飽和化」を最も早くに行っている作品が『アベンジャーズ』。これを美味しく頂けるかによって、これからの作品を味わえるか、胃もたれせずに箸を進められるかが決まると言ってもいいわね。
正直『アベンジャーズ』は興奮やカッコいいバトルこそあれど、話運び自体はこちらに我慢を強いる作りになっています。そういった「MCUのノリ」を「準備の段階」として待てるかどうか、というのも重要ですね。
ブラック・ウィドウ先生
『アイアンマン2』や『アントマン&ザ・ワスプ』『キャプテン・マーベル』なんかはそれぞれ軸となるテーマこそあれど、作品単位ではその後に向けての地盤を作る役割でしかないものね。
ファンの方々もたくさん観ていく中で映画としての面白さには疑問が残ってしまう作品も出てきたと思うんですよね。
そこを「この先の大イベント」に向けての布石と思って待てたか、ショートケーキのイチゴを最後まで残せたか、というところが『アベンジャーズ』には詰まってるんじゃないかと思います。
逆にこの作品でイマイチ刺さらなかった方に無理に薦めるのはこちらとしても心苦しいですし。
最初の一本に抜擢された割には評価が低めの『アベンジャーズ』。ごめん。
★アベンジャーズがダメなら……★
ブラック・ウィドウ先生
じゃあ『アベンジャーズ』を受けて興味を持ったとして、次は何を観ればいいのかしら?
多くのキャラクターが出てきた以上、どこにどうハマったかも人それぞれよ?どうするの?
それはまた次の機会に置いておきましょう。今回の授業だけで結構な長さになっちゃってますからね。
逆に『アベンジャーズ』にハマらなかった、思ったより興奮しない、キャプテン・アメリカ先生の衣装がダサすぎる、といった方へのご提案もあります。
ブラック・ウィドウ先生
スティーブが可哀想すぎない?
それが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。
聞いたことも無いキャラクターばかり出てくるので観るにはハードルが高そうですが、軽快な音楽やキャラクター達のくだらないやり取り、アングラ的な宇宙の映像が観ていて飽きないと思います。
ブラック・ウィドウ先生
なるほど、地球は無視して一気に宇宙のチームを観てしまおう、と。
同じ「力を合わせて戦うまで」を描いていても、キャラクターの個性で違ったものになるのがMCUの面白さでもあるし。
無理矢理にでもこの作品を観てもらおうとするぼくのエゴにツッコむのは野暮です。
また、「別に流行りとかどうでもいい。おれは「映画」を観たいんだ。」という、現実世界に映画を語れる友達がいなさすぎて拗らせちゃった方は『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』を観てMCUとはおさらばした方がいいと思います。悲しい話ですけどね。
何の予備知識もなく一本の「映画」として多方面から評価を得ているのは今作です。
ブラック・ウィドウ先生
授業も後半になってまさか「おさらばした方がいい」なんて言葉を聞くとは思ってなかったわ。
MCU関係なく観ておいて損がない一本となっております。
★諦めないで★
さて、オススメする気持ちが強いあまり最初の一本を紹介しただけで授業が終わろうとしています。まさかこんな展開になろうとはッ!意外ッ!
ブラック・ウィドウ先生
次回の授業ではもっと作品を紹介していくのよね?
もちろんそのつもりなんですが、どうなんでしょうね。
「興味あるんだよね〜」って言ってる人はもうどんだけ推しても観ないと思うんですよ。だってそんなこと言ってるヒマがあるならもう観てるはずでしょう?
どっかのアニキも言ってましたよ。「『観たい』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」て。そんな人に『アベンジャーズ』を薦めても結局は「イマイチやった」ってなるんですよ、それが現実なんですよ…グスン…
ブラック・ウィドウ先生
何をふざけたことを言ってるの!
人種や性別、年齢や職業なんて関係ない!観たいと思った人々の背中を押してあげる、それが貴方の、この学校の務めでしょう!!
先生…
ブラック・ウィドウ先生
そもそもねぇ、この授業は貴方が考えたのよ!そして今回のオススメも貴方なりの考えがあってのこと!
それを何よ、急に自信無くしちゃって!!これから言うことをよく胸に刻んでおきなさい!
※繰り返し
あぁぁぁぁぁぁ絶対にやっちゃいかんことしてる