昨日今日と仕事が休みだった。
日曜日には会社が契約している最寄りのスポーツジムにトレーニングに行って、スーパーで食料品を買い、生まれつきのデキモンを皮膚科に診てもらって……とか考えていた。
しかし、ふと不安になって調べてみたら、ジムが月曜休館だった。職場は月曜定休で、あわよくば毎週のルーティンに組み込もうと思っていた矢先の不運であった。
一日の、とかではない、一年の予定が狂ってしまったことによるダメージは、この2連休を引きこもって何もしないものに変えてしまった。
息巻いてよりよい生活を始めようとする時、こういうことが起こって出鼻をくじかれる。その時に何もできない人間だと自己嫌悪に陥るのではなく、自分のペースで歩くことを選択できる人間でよかったと思う。
よりよい生活への強迫観念が世間に染み付き出している。理想を追い求めることを至上とするあまり、理想的でない生活を糞味噌に評価してしまうマインドに支配されてしまいそうになる。
今よりいい生活がしたい。けど決めたことをやれなくてダラダラ過ごすことになっても別にいい。この気持ちは両立するし、こちらの方が人間的なはずだ。
この2日間は曇りだった。こんな日に外に出ても気持ちよくない。晴れやかな中で大股で歩く方が好きだから、そうじゃない日は家でゴロゴロする。
そうやって自分を許すのは甘えだとコーチ面した世間は強い言葉でよりよい生活を押し付ける。
けど人生は部活じゃない。おれは今日ちゃんと起きて飯を食った。食器も洗った。洗濯もした。ゴミ捨てもした。風呂にも入る。これをやるのは当たり前じゃない。
怠惰な自分を変えたいとは思っているから、せめて自分のペースでやらせてくれ。