去年、ブレインスリープピローを買った。春雨みたいなのが自分の頭の形に次第にフィットしてくれるようになり、その上、春雨の通気性でもって脳を冷やし、入眠速度を早め、質のいい睡眠をお届けしてくれるという代物だ。
使ってみてまだ一年経ってないが、やっぱり質のいい睡眠というのは大前提としてしっかりご飯を食べているとか、程よく運動して身体的に疲れているとか、お風呂に入って温まっているとか、寝る前にブルーライトを浴びないとか、そういうのを総合的にクリアした上でもたらされるものなのだと痛感する。まあ要するに、無いよりはマシな気がするけどこっちの寝るに至る準備がブレインスリープピローのポテンシャルを引き出せていない。
不健康な生活をした自覚がある日の睡眠は、やっぱりあんまりスッキリ起きた感じがしない。生活そのものを整えなければならないのは重々承知の上で、人はそれでも道具に頼る。
今、めちゃくちゃマットレスが欲しい。疲労回復パジャマとか、加重アイマスクとか、質のいい睡眠を科学した製品がとってもとっても溢れている。
こういうのを考え出すと眠れなくなる。もう文明なんか嫌いだ。マンモスを追いかけ続けて泥のように眠れる時代の方がいい目覚めをしてそう。