去年の暮れから銭湯(スーパーなやつ含む)に入るのが好きになった。
休みの日に一歩も外に出ないことが常だった自分にとっては、わざわざ銭湯に入るために着替えたり、銭湯に入りたいがために用事のある時間よりだいぶ早めに家を出たりするのは異例中の異例である。
銭湯に喜びを感じている一つの理由が強制的にスマホから長時間離れられること。デジタルデトックスしたいと前にも書いたが、とはいえ人はスマホ、及びその中に内蔵されている集合知に頼らないと目的地に辿り着くことすら怪しい。
サウナとかも入るので2時間弱はスマホを見ない時間が生まれるのは、正直ホッとする。
ただ一番の理由は足が伸ばせる風呂に入りたいという欲求、これに尽きる。
大学入学を機に上京して早10年が経とうとしている。その間引っ越しもしていないので、こぢんまりとした風呂との付き合いも10年だ。
役者の卵生活をしていた時はバイトの疲れとかを言い訳にしてサッとシャワーで済ませたり、そもそも入らなかったりしていた、今で言うところの風呂キャンセル界隈に属する人間だった。
しかしそんな不摂生が祟ってぎっくり腰になり、ちゃんとした睡眠と共に風呂に入ることの重要性を痛感することになる。
社会人になってからは家事をする時間の余裕もできたので、格段に風呂に入る機会が増えた。しかしそれは窮屈な風呂に閉じ込められる時間が増えたとも言い換えられる。
だから銭湯に入る。意外と平日でも銭湯には客がいる。大体ジジイだ。この前行った銭湯には滲んだマッキーみたいな墨の入ったのがいた。こういう気づきもハプニングも、家の中ではまぁ起きない。
そして行く時より軽くなった気のする足取りで家に帰る。風呂入っただけなのに良い一日になった気がしてくる。チョロい人間で良かった。