こんにちは!高校時代は世界史選択だったワキリントです。
日本の歴史もよう知らんのに世界のことなんか学んでられっか!とばかりに日本史選択するつもりでいましたが、先生の授業の面白さって直結するじゃないですか。学問の楽しさに。すごい良い先生に当たったんで世界史選択したんですよね。
合縁奇縁、人との出会いで人生の決断というのも大小問わず変わるもんなんですよ。そしてそういうので世界は形作られてきました。
さぁ、というわけで本日は7作目(早くない??)のディズニープラス配信ドラマ『ミズ・マーベル』の復習回!予習の時点でガッチリ掴まれていたぼくのハートはどうなったのか!早速レッツゴー!
★あらすじ★
主人公はジャージーシティの高校に通うパキスタン系アメリカ人、カマラ・カーンさん。彼女が夢中なもの、それはアベンジャーズをはじめとしたヒーローたち!!
学校の成績は…イマイチ、車の運転は、うーん…皆に挨拶しても…あー、まぁ、そうか…
なーんてカマラさんにはお構い無し!!彼女の関心事はただ一つ!初めてファンが集うイベント「アベンジャーズ・コン」への参加!!
大好きなキャプテン・マーベル先生のコスプレを身に纏い、やる気満々のカマラさんですが、そこに立ちはだかる最大の難関、親の説得。
説得の行方はその目で確かめて頂くとして、なんやかんやでコスプレをすることになったカマラさん。カラチに住む母方のおばあちゃんから届いたなんかエモいバングルを、心ばかりのムスリムアピールとして身につけたその瞬間!
カマラさんの身体に漲る不思議なパワー!何これー!映えー!!
一体何なんだこのパワー!この腕輪が原因っぽいけど何なんだ!それを送ってきた私の血筋って何なんだ!となると私って何者なんだ!しかもパワーのせいで変な大人に目をつけられちゃった!どうするつもりや!湧くように出てくるなぜ!なぜ!なぜ!!
ティーンにはとてもじゃないけど処理しきれない量の謎!自分探しも並行しながら、カマラさんは憧れのヒーローに近づけるのでしょうか!?
というのがあらすじです!ヒーローオタクのカマラさんのために誂えたかのような王道展開だ!うらやま!!
★キャラクター★
続いては登場人物の魅力をご紹介!予習では見送った分、丁寧に行きましょうね。
カマラさんはファンフィクションを創作している原作をアレンジして、動画配信サイトにヒーローに関する考察をアップしているイマドキなオタクに仕上げているみたいです。実際にヒーローがいる世界の住人ならではのリアリティラインにおさまったなって感じします。
そんな彼女を支えるオタク仲間のブルーノさんは頭脳明晰、そこら辺の研究者より有能です。お前はお前でIQいじくられてないか??空想で突っ走りがちなカマラさんに振り回されながらも絶対に見捨てない、いい男です。結婚生活を見せてほしい。
ナキアさんはヒジャブが素敵なムスリムガール。なんて言ったら傷ついちゃうのかな…すいません。アメリカにおけるムスリム系の扱いや文化の壁に敢然と立ち向かうカッケー人です。 『ブラックパンサー』(2018)のナキアさんと早く絡んでくれ。グータンヌーボしてくれ。
インフルエンサーになって以来疎遠になってしまった元友達のゾーイさん。いますよね、なんか遠くに行っちゃったな…みたいなクラスメイト。高校生で有名になっちゃったら私生活荒れそう。ファッションも正直オシャレと迷走の狭間をウロウロしてんで。
転校して早々カマラさんのハートをズキュンと射止めるカムランさんは全てを優しく受け止めてくれる余裕に溢れた優男。ミステリアスな瞳に吸い込まれちゃいそうだワ!結婚生活を見せてほしい。
序盤はこの人が今作の敵になるんか?ってくらいカマラさんの前に立ちはだかるのが母親のムニーバさん。この方もこの方なりに大変な人生を送ってんすよ。親心子知らずっすよ。だからこそ言いますけど第2の主人公です。ボン・ジョヴィ好きです。いいよね、ボン・ジョヴィ。
父親のユスフさんは娘に注ぐ愛が笑いにも切なさにも転じていく、いいキャラしてました。って傍からやとそう言えるけど、実際自分の親父が“こう”ならだいぶキツいですね。参観日には来てほしくないタイプのポップさがある。
家族のルーツ、カラチにはおばあちゃんのサナさんがいます。幼少期に体験した不思議な出来事がカマラさんに大きな影響を与えていました。すっとぼけたこと言ってる扱い受けてるおばあちゃんってどうしてこんなに愛くるしいんでしょうね。笑顔に嘘がないからかしら。
レッド・ダガーなる組織に所属するカリームさんは、カマラさんの能力の由来や世界に及ぼすシャレにならん影響を彼女に伝えます。スリリングな日々を過ごせそうなエキゾチックさがありますね。結婚生活を見せて欲しい。
偶然か必然か、恋愛シミュレーションの様相を呈してきた今作!んも〜カマラさん!罪な娘なんだからも〜!!
★無知は伸びしろ★
さて、いつもは見どころを紹介する流れですが、書いてたら長くなっちゃったので一通り観ての感想を伝えて〆とさせていただきます。
「わかんね〜〜〜〜〜」
です。
これは語り口が…とかよりも、こちらの教養不足によるものが多いように感じます。ここ最近宗教のことを考えるようになってきたんですけど(なんででしょうね?なんでだと思う?)、これまで法事と年末年始くらいでしか宗教を感じてこなかったジャパニーズヤングからすると、度々登場する「分離独立」という言葉が何のことやらチンプンカンプンだったんですよね。
いやはや世界史選択だったというのにお恥ずかしいったらありません。悔しいしいい機会だからちょこっと勉強しました。だから復習遅れました。お前らも学べ。ガンディーに対する印象、ガンディー観が少し変わる。歴史の教科書にチョロっと書いてあるだけのガンディー観にガンディがらめになっていたんだと気づかされる。そういうとこから教養身につけてこ。
宗教の違いから起こってしまった、1947年から現在に至るまで続く悲しみを知った今では、予習回でカースト制度がどうのこうの言っていた己の不勉強に嫌気が差します。伸びしろってことにしよう。
……とまぁだいぶ本筋の話から逸れてしまいましたが、それまで気にしたことのなかったわかんね〜知識を下地にしている結果が「わかんね〜〜〜〜〜」なだけで、その辺を取っぱらえば、パワーを手に入れたカマラさんがそのルーツを辿っていく中で自身のアイデンティティを確立させ、立ち上がる!という、ごくごく普通のオリジンストーリーに仕上がってました。
逆に言えば、MCU初のムスリム系ヒーローをメインに据えた意義を芯から捉えた、王道展開のアレンジと言えますからね。この感想はある意味思惑通りというか、成功でしょ。勉強したし。
「ムスリム系で」「ティーンの」「女性が(ここはだいぶ薄まってきた方よね。それくらい浸透してきたって事なんやと思う)」この王道を突き進んだ、というだけでも世界にとって意味があるんですよ。そして何より、「オタクな」カマラさんであることがこんなぼくにも共感を与えてくれる接点となってくれました。
さすがにこんなドン臭くはなかったけどさ。
自分のパワーを使いこなしたら、後はもう一択なんですよ。彼女はずっと「そういうの」に憧れてきたんだから。ヒーローの本質に気づいていること、それを当たり前のことのように行動で示してくれること、それ即ち、彼女自身がパワーはなくともヒーローであったということです。そんなカマラさんの背中が、第1話のときよりちょっぴり大きく見えたりして。
沢山の人の愛と応援を一心に受けて!遂に登場したミズ・マーベルさんをどうか、どうか皆さんも愛してやってくださいよ!今後のMCUの中心人物になること間違いなし!
それでは皆さん、キラキラした夏を過ごしてくださいね!今回真面目に語りすぎたんで来週はふざけます!