こんにちは!ONE PIECE世代のワキリントです。
図書室にあった偉人の伝記とか、はだしのゲンとかを除けば、記憶にあるうちで最も早くイチから追いかけ始めたのがONE PIECEでした(キン肉マンの悪魔超人編だけ読んでいたのでこんなややこしい表現になっています)。NARUTOは大学生になってからようやく読み始めたんですけど、未だに読めてないです。キラービーが「ウィーーー!!」って言うとこまで読んでます。
ONE PIECE、懐かしいなぁ。読みたい!と思ってサンタさんに頼んだはいいものの、蓋を開けたら18巻の次が25巻でしたからね。
アラバスタ編がガッツリ抜けとるがな。
今で言う呪術廻戦のような、「今このマンガがアツいよ!」的な立ち位置だった頃の話なので無理もないですが、ここまで空白になることあるんやってなりましたからね。かき集めてきたんやなぁって思いましたもんね。ありがとうサンタさん。
まつわるエピソードでいうともう一つあって、ONE PIECEに限らず単行本派の私は本誌を読んでいる同級生から激烈な周回遅れをするため、話に混ざることはおろかネタバレに怯えていたいたのですが、あるときチラッと「エースが……(以下は読んでない方のために伏せます)」と聞こえたんで膝から崩れ落ちました。今、こういう風にネタバレしないスタンスで頑張っているのも、この経験が影響しているんでしょう。
ここ最近のアドベンチャーの皮を被った差別や迫害への批判をしているかのような作劇の路線にはだいぶ辟易している(戦うまでの前置きが長すぎる)のですが、ここまで来たら果てまで付き合うぜ、ってなことでルフィよろしく新刊へと手が伸びていく次第です。
その他、一人称を「おれ」「ぼく」とひらがな表記するとこもONE PIECE由来のポリシーですし、「殺す」だの「死ね」だのを使わないのも影響を受けています。まぁ、これに関してはたまに守れてませんけどね。
だってこの世には殺意を膨らませる出来事が多すぎる。『ヴェノムレット・ゼア・ビー・カーネイジ』とか、それを褒めてる世の中とか。
これまで雨が降ろうが槍が降ろうが公開初日の次の週には復習回を仕上げていた我が私立アメコミ高校でしたが、本作に関してはマジで復習を見送ろうかと思うほどのゲボカスな出来だったので向き合う気にもなれず、ようやっと重い腰をあげて復習していく次第です。
最初に言っておきますが、この作品観るくらいならONE PIECE読んだ方が絶対いいです。
あ〜〜〜、だる〜〜〜〜〜〜〜〜。
★全てをひとつなぎにした★
主人公はエディ・ブロックさん。前作で寄生された宇宙の生命体、シンビオートのヴェノム君との生活は、「人を食べない」というルールによってある程度平穏に保たれておりました。
ジャーナリストとして返り咲くために、エディさんは連続殺人犯のクレタス・キャサディさんと面会。
ヴェノム君の助けを借りてスクープのネタを掴んだエディさんでしたが、ひょんなことから喧嘩別れ。
一方でクレタスさんの体内にシンビオートが寄生し、凶暴極まりないカーネイジ君が誕生してしまったもんだからさぁ大変。
クレタスさんとは愛し合っているけど、音を操る能力のせいでカーネイジ君とは相性最悪のシュリークさんも相手にしなきゃいけなくなったエディさん。
ヴェノム君とのいざこざはどうなっちまうのか、不良カップルによる大殺戮を阻止することはできるのか〜。
というのがあらすじです。前作に引き続き髪の毛サラッサラすぎてウィッグ感がエグい元カノのアンさんも出ます。
ぼくはヴェノム君とエディさんのかけあいとかバディ感に微塵も興味はない(そういうのをやるべきキャラ造形じゃなくない?)ので、見どころは特にありません。「もっと考えたらもっと面白くできたんちゃうん」ってなる展開が1時間半ずーっと続きます。よく見たら脚本にエディさんを演じたトム・ハーディさんが参加してました。そりゃおもんなくなるわ。
トム・ハーディさんってやけに褒め称えられてません?どこがいいん?今作、前作の他には『ダークナイト ライジング』でしか彼に触れていないのでサンプル不足な感も否めませんが、とはいえ新たな表情を観てみたいとなる気も起きないというか。退屈なんよねぇ。M-1グランプリやったら大変よ。「2本目観たいな」ってならない漫才ってだいぶ損なんよ。
前作も大概でしたが、ヴェノム君の持つ「悪役感」も見事に排除され、「人間を食いたい」の一点のみでどうにかワルのメンツを保とうとしています。無理すぎる。完全にSONYサイドはこの「悪役」というアイデンティティを持て余しているし、レーティングもひよった結果ヴェノム君じゃなくても成立する話になっていることに気づいてすらいないんですよね。バカがトップに立つとこうだよ。ジャパンもさぁ。
アクションもどこで何が起こっているかビタイチ分からないです。そのせいかヴェノム君とカーネイジ君のバトルもクライマックスの1回ポッキリ。ヴィジョンを持たない人間が指揮権を握るとこうなるんだなと思いました。
大きな欠点も、それでいて大きな美点もなく、あんな毒々しい見た目をしているにも関わらず毒にも薬にもならないゴミカス、それが『ヴェノム レット(もうダルいので略)』です。
ぼくはえらいのでこういう肥溜めみたいな映画を観て爆裂に低い印象を抱いたとしても、「もしやおれが間違っているのでは?」という風に、あくまでも非はこちらにある前提で動けるのですが、一度落ち着いて冷静に考えた結果、今作はゴミカスという結論に至ったためこのような内容になっている次第でございます。
はい、もう終わり。皆様お目汚し失礼致しました。
絶対に観ない方がいいです。
ほぼ画像も前回と一緒やもんね。