【テスト㉓-B】ワンダーウーマン 1984 大復習!!
こんにちは!そろそろONE PIECEが1000話になるらしいっすね。どうもワキリントです。
新刊が出る前に第1巻から読み直し、丁度新刊が出るタイミングで読み終わる……なーんてレベルでONE PIECEを読み倒していたのも過去の話。今や「キャラ多っ」「話ムダに重っ」「の割に爽快感なっ」となって1回読めばもう満足です。そんなONE PIECEが1000話ですか。祭りっすね。
あ!そういえば先週は祭りでしたね!『ワンダーウーマン 1984』が公開されましたもんね!
コロナ禍だろうがなんだろうが公開に踏み切ってくれたことに心底感謝しなければなりません。ディズニーは延期してばっかりでアテになりませんからね。
久々の新作に心躍らせ!しかし期待値を上げすぎることなく臨んだ『ワンダーウーマン 1984』!復習まいりましょう!
★あらすじ★
タイトル通り舞台は1984年。冷戦がギリ終わってないので国際的には緊迫してるけど、アメリカはシャカリキにパッパラパーだった、そんな時代にワンダーウーマン先生は博物館の職員として暮らしておりました。
周りに対してツンケンするわけでもなく、かといって大親友がいるわけでもなく、たまに起こる事件をチョチョイと解決して過ごす日々。超長生きの先生が社会に溶け込むにはそれしかないのかもしれません。
そりゃこんな張り合いのなさそうな顔になるわ。
そんな先生に訪れる3人との出会い!
一人目!
博物館で働く同僚!ドジでダサくてユーモアのセンスがちょっとアレだけど、心優しいバーバラさん!先生と仲良くなってあげて!
女性のダサさ描写も80年代してる。
二人目!
何やら怪しい力を手に入れて人々の「欲望」を力に変えるマックス・ロードさん!富、名声、力、この世の全てが思いのまま!
ぼくは世界が平和になればいいなと思ってますけど皆さんどう?
三人目!
1910年代を舞台にした前作『ワンダーウーマン』で先生と恋仲になったスティーブ・トレバーさん!お前なんで80年代におんねや!
ダサっ
ビックリするくらいこの4人だけで話が進んでいきます!決してソーシャルディスタンスを取っているわけではありません!
とにもかくにもマックスさんの野望にワンダーウーマン先生とスティーブさんが立ち向かいます!
★ほっそい腕でラリアット★
さて、続いては見どころ紹介しながら感想いきましょう……と、言いたいところなんですが、もう言っちゃいますよ。
この映画、めちゃくちゃ分かんない。
「いい」と言われれば「うん、まぁ、いい…よね…」となる感じ。逆もまた然り。常に「ここはいいね〜」と「それはなんで?」を行ったり来たりしてるといいますか。それくらいブレるといいますか、感情がうまいこと乗ってきませんでした。
ただ一つだけ確かなことが言えるとしたらどデカいインパクトはなかったですね〜。150分もあったのにね〜。観る人が観たら7回は寝てたと思います。
せっかくの煌びやかな新コスチューム、アステリアの鎧もさぁ……
ぜーんぜん活かせてねぇんだよォ!二ィちゃんクリビツテンギョーしちまったぜオイ!
こういう写真でしかちゃんと見れん。
とにかく今作は「観せたかったであろう画が高確率でハマらない」映画でした…うおー!すげー!ってならないというか。
画のパワーがとことん弱かったかなぁ…「理屈なんか知らんわ!ワシはこれを撮りたかったんじゃぁァァァ!」っていうのが往々にしてアメコミ映画にはあるんですが、そういう剛腕でもってねじ伏せてくるパワーがなかったねぇ。玄人の目は騙せませんよ監督ゥ。
ここ実写らしいっすよ。…で?
個人的に観てほしいのは透明な飛行機のくだり。前作ではワンダーウーマン先生が世間知らず、スティーブさんが案内役でアタフタする…という関係性だったわけですが、今作はそれが逆転しながらも、アタフタするのはスティーブさんのまま…といったように、二人の関係性がうまいこと保たれていました。
そんな中で一番続編として出す意味、意義を感じたシーンが透明な飛行機のくだりなワケです。自分で言っててもトンチキなワード「透明な飛行機」。リアルな映画の世界にどう出してくるの?と気になっていたんですが、まぁ〜うまいこと出してきました。技あり!
昔のドラマ版とかだとこうなってたんだって。努力は評価してあげましょうよ。
ワンダーウーマン先生の映画だからどうしたって先生に共感しながら観ていくと思うんですが、このくだりだけスティーブさんにも共感しちゃうといいますか、個人的にはここがピークでしたね。あとSASUKE。
SASUKE。
気になったでしょ。観に行こうね。
★セルフカバーしてどないすんねん★
冷静な目で観ると、絶賛にも、酷評にも傾くことのできない映画。そんな今作に最大のダメージになるであろう一言を言います。断腸の思いで。
一作目観てるんだったらそれだけでいいと思う。
関係性が逆転した「文化の違いユーモア」から始まり、「人間の根源的な醜さによって割を食うワンダーウーマン先生」「一対多で圧倒する」みたいなところは前作と変わらず残っていますが、かといって進歩があるわけでもなく。
お行儀が良かったですね。「前作でウケたとこ全部入れました」みたいな。ただそこに一番大事な「なぜウケたのか」が考慮されてなかったんだろうなというのを強く感じました。復習しなければならなかったのはアンタの方やったなぁパティ・ジェンキンス監督ゥ。
やってることもテーマもさして変わらない、裏テーマ的に前作から感じ取れた女性のエンパワーメントも薄くなって(考えようによっては、その役目を他の映画が果たしてくれるくらい増えたのかもしれません)しまった感じです。
年取ったミュージシャンが若い頃のヒット曲歌ったけど「これはこれで歌声に深みがまして味わい深いですね〜」ってならない、みたいな。出涸らしだけで作った映画でした。あれ、言葉遣いまろやかやけど、ワシめっちゃキレてない?
言うほどつまらなくもないけど、かといって勧めるほどの作品にはなれない『ワンダーウーマン 1984』。リチャード・ドナー監督版の『スーパーマン』のような晴れ晴れとした青空がスクリーンで観れただけでも価値はあったなと思います。
それでは来週、今年最後の授業でお会いしましょう!
リスペクトはありました。粋な感じで。