こんにちは…今回は舞台を教室から生徒指導室へと移して、とある不良に指導しなければなりません…!
アメコミの世界では、悪事を働き、世界を混乱に陥れようとする不良のことをヴィランと言います。
ヒーローと同じく、ヴィランも相当多いのですが、中でも読者からの人気が高く、その辺のヒーローよりもファンが多いヴィランのことを、そんじょそこらの悪党と区別してスーパーヴィランと言うんです。
というわけで!今回はスーパーヴィランをガツンと指導していきますよ!
それではロキ君!入ってきなさい!!
ロキ君(以下、ロ):先生また指導ですか…毎回毎回ムダだと分かってるのに、ご苦労様ですね〜…
ワキ(以下、ワ):う、うるさい!早く席に座りなさい!…まったく、今日という今日は絶対に反省させてやるからな!
過去の悪事を振り返ろう
ロキ君!君はこれまでたくさんの迷惑をかけてきた!今からあげてくから、自分がどれだけ良くないことをしたか心して見るんだぞ!
ロ:自分のやったことくらい覚えてますって…
①兄をダマしまくる
ワ:『マイティ・ソー』から始まり『アベンジャーズ』『ダーク・ワールド』と、君はいつも兄であるソー先生をダマしすぎだぞ!
ソー先生(以下、ソ):今となっては結果オーライだが、おれが神失格の烙印を押され地球に追放されたのもロキの策略だからな。
ロ:人聞きが悪いな兄上、確かにぼくは兄上を次期国王の座から引きずり下ろそうとしたけど、あの程度の作戦で引っかかる兄上もどうかと思うよ??
ソ:なんだと!言わせておけば!!!
ワ:あぁぁぁぁぁ落ち着いて先生!ロキ君は先生の喧嘩っ早い性格を利用して、思い通りに事を進めてるんですよ!!
ロ:その通りだ!兄上、一体いつになったらダマされなくなるんだよ〜?フフフ…
ソ:くっ…弟の分際で生意気な…
②やることの規模がいちいちデカい
ワ:次の要指導事項は!宇宙の戦闘民族チタウリを使って地球を侵略しようとしたり、大勢の人の前で眼球抉りとったり、やることがおおげさすぎるんだよ!
そもそも君の狙いは兄であるソー先生なんだから、地球を狙わなくてもいいじゃないか!
ロ:分かってないなぁ先生、ぼくは別に兄上に死んでほしいんじゃない。
ただ苦痛を味わってほしいのさ。
愛する人が大勢暮らす、この地球を襲うことでね…ククク…
ワ:うっ、ゆ、歪んでんなぁ〜
③笑顔がニクい
ソ:……なんだこれは?
ワ:ロキ君!君は!君という男は全く!
このときも!
このときも!
何か企んでる風の笑顔がセクシーすぎるんだよ!
なんだこれは!
剣を突きつけられといてこの笑顔はなんだ!
ヴィランなのに助けたくなっちゃうじゃないか!
ロ:…兄上、先生は急にどうしたんだ?
ソ:おれにも分からん…ワキくーん…おーい、帰ってこーい…
④たまに見せる弱さに惚れる
ワキ君??惚れてどうするワキ君???どうした????
ワ:これはなんだロキ君!
ロ:こっ、これは大切な人の死を知って、自暴自棄になってるところで…
ワ:なんだその理由は!!!!
守ってあげたくなるじゃないか!!!!!
ソ:ワキくーん?さすがに気持ち悪いぞワキ君??一体どうしたんだ…
こらしめてもらいましょう
ワ:よーし、この辺でロキ君の悪行は終わりだな…でもまぁなんだ、そんなに迷惑をかけてるわけでもなさそうだし、むしろ癒しとキュンキュンを与えているのなら今回はお咎めなしということにしとこうかな…
ロ:ありがたきお言葉…ニヤリ…
ソ:さっきから何かがおかしい…一体ロキの奴は何を…っておい!ロキお前、その手に持っているのは!
洗脳能力を持つインフィニティ・ストーンの一つ、マインド・ストーン入りの杖!!
ロキ貴様、さてはそれでワキ君を操っていたな!ワキ君目を覚ませ!
ワ:……はっ!!ぼくは一体…?ソー先生、とにかくありがとうございます!
ロキ君!あろうことか教師を洗脳しようなんて!いくらカリスマ的な人気のあるスーパーヴィランだとしてもただじゃおかないぞ!
全く反省してない生徒には力づくだ!!覚悟しておけ!!
ロ:覚悟だと!?笑わせるな!たかが地球人ごときが、神であるこの私に何ができ…うおっ!
ちょっ、やめ…
あのっ、すいませ…
ワ:どうだ懲りたか!ハルク先生ありがとうございます!
ハルク先生:チョロい神だ。
ワ:次回からはまた教室に戻って授業しますよ〜!それでは!!
ロ:うっ、うぅぅぅぅぅ…