こんにちは!また時間が空いてしまいました!実はケガを治すためにネパールに行ったら、なんやかんやで魔術を学ぶことになりまして…
…はい、恒例のやつ終了です。そろそろいい感じのネタなくなってきたから継続頑張ろう。今回の話題に入る前に、前回の続きをちょっとだけ!
前回の授業はライミ版・アメスパ・MCUスパイディといった具合に、様々な種類のスパイダーマン君がいるため起こる、「どれがどれだか分かんねぇよ!」現象、別名スパイダーマン問題を扱いました!
どれがどのスパイダーマン君だか、もう分かりますよね?
それぞれ異なる特性を持ちながら、ヒーローとしての使命と日常生活の悩み事に翻弄される…という「スパイダーマンらしさ」はどの作品にも反映されていましたね!
しかし!皆さんの中に前回の授業でこう考えた方がいらっしゃるのではないでしょうか!
どれが原作に一番近いの?
…はい!出ました!いわゆる原作厨(ディスってるワケではないです)!今回はそんな方々にぜひ受けてほしい授業でございます!
原作厨の心理を考えてみよう
マンガ文化の最先端を行く我が国日本。アニメ化や実写映画化される際には、「どれだけ原作に忠実であるか」といった観点がファンにとっては非常に重要ですよね!
そしてこの観点を重視する方はどうしても、自分の思い描く理想と製作者から発表された現実とのズレに憤りを感じてしまい、たまに暴徒化してしまいます(マジで稀です)…
良く言えばそれほどまでに原作を愛しているということなんですが、新たな層からの支持をゲットできるかもしれないチャンスを、あろうことか愛ゆえに自ら不意にしてしまっているんですね。なんという皮肉…
原作ファンの方々がやりがちなのが、「発表されたポスターを見てあら探しをする」です。
「あっ!このキャラ全然似てない!」とかですね。あとは実写化する際に変更した設定を「意味わかんないんだけど!」みたいな。
また彼らは流行りの俳優を起用することを異常に嫌います。原作ファンの人にとっては売り上げは重要ではないんですね。
かくいうぼくも原作から設定が変わっていたり、俳優さんが全然似てなかったりすると「ふざけんな!」ってなります。ゆるめの原作厨。
とはいえ日本の実写化作品が全部コケたというワケではないですよね。
『るろうに剣心』シリーズはめちゃくちゃヒットしましたし、
『銀魂』 は周りの人全員観に行ってました。
さて、日本の実写化作品が抱える危なっかしさを紹介したところで、そろそろアメコミに話を戻していきましょう。
アメコミ映画はどうなの?
数年前から供給過多レベルで次々とアメコミ原作の実写映画が公開されていますが、(本国では同じくらいの騒ぎになっているのかもしれないけど)あまり原作ファンからの批判がないように感じますよね。
それはなぜか!その答えこそ今回の授業のキーワード!その名も!
マルチバースです!
この言葉は『ドクター・ストレンジ』にも登場しました。
私たちが知っている世界は、数多くの世界のほんの一部でしかなく、マルチバースの一つとして存在しているのです。
つまりマルチバースとは、ざっくり言うとパラレルワールドのことなんです!
アメコミ世界はマルチバースの概念により、それはもうとてつもない数のパラレルワールドが存在し、そのそれぞれでヒーローが活躍しています。
世界が違うとヒーローも違う!というか、世界が違うんだから見た目とか変わってて当たり前じゃん!
そう!アメリカで原作とのズレ問題が表面化しないのは、マルチバースのおかげで「同じキャラクターの違い」に対して寛容だからなんです!!
実際MCUの世界はコミックの世界とは別としてちゃんとした名称がついています。これがぼくたち日本人との意識の差ですね。
実写作品への理解を深めよう!
さて、今週の授業はここまでです!
原作との整合性を重視する気持ちは充分すぎるほど分かりますが、実写作品がイマイチだからといって原作が面白くなくなるワケではありません!
キャラクターが似てない…設定が違う…どうしても許せない…そんなときこそ、アメコミのマルチバースという言葉を思い出し、広い心で見守ってあげようではありませんか!
いい話にまとまったところで!それではまた次回!
…あ、余談ですが、全マルチバースにいるスパイダーマン君、こんだけいます。
そりゃ寛容にもなるわ。