こんにちは!前回に引き続き、アメコミについての基礎を学ぶ義務教育です!
前回は「アメコミの世界では同じ出版社のキャラクターは同じ世界で暮らしている」ということ、そして「日本でいうコラボのことを『クロスオーバー』と呼ぶ」の2つの知識をお伝えしました。
①、②と続いてきた義務教育ですが、今回からはアメコミ「映像作品」の基礎知識となります。それではさっそくまいりましょう!
さて皆さん、特にアメコミにそれほど興味を持ってないという方はこんなことを思ってるんじゃないでしょうか?
「最近アメコミ映画多くね?」
ですよね。むしろこれが世間一般の意見ではないでしょうか。近頃では1年に約3~4本のペースでアメコミ原作の映画が封切られているという状況ですから、そんな半ばキレ気味のリアクションになっても仕方ないのです。
そしてそんな状況の立役者となった人がこちら。決して怒らないであげてくださいね。
MARVEL社の社長、ケヴィン・ファイギさんです。彼がある日こんなことを思いつきました。
「映画でもクロスオーバーさせればいいんじゃね!?」
はい、おそらくこんなノリではないでしょうがファイギさんはこのアイデアを基に『アイアンマン』の製作を指示。
そしてプロジェクトはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と名付けられ、今後MARVELスタジオが権利を持っている映像作品のキャラクターは同じ宇宙(Universe)に存在しているという、アメコミ世界最大の特徴を再現しました。
これが昨今のアメコミ映画大放出の発端となったのです。偉大な功績なのになんだか悪者扱いしてる感じになってすいませんファイギさん。
さてここで黙っていないのがDCです。2013年公開の『マン・オブ・スティール』から始まったDCのユニバースはDCEU(DC・エクステンデッド・ユニバース)と名付けられ、MCUと真っ向勝負を仕掛けています。
こちらの代表的な人物は監督のザック・スナイダーさん。記憶に新しい『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』の監督を務め、DC版のアベンジャーズである『ジャスティス・リーグ』の監督でもあります。
それぞれのユニバースの特徴をまとめておくと、
- 各ヒーローの単独作品を公開
- その後『アベンジャーズ』のような映画で集結させる
- ドラマ作品ともストーリーに繋がりがある
DCEU
- 『ジャスティス・リーグ』(未公開)後、それぞれの単独作品を公開=いわゆる「スピンオフ」
- ドラマ作品とは繋がっていない
という風になります。DCEUの「エクステンデッド」というのは1本の映画から様々なヒーロー映画が広がっていく(Extend)からでしょう。というかこっちが一般的です。
日本の映画だと『踊る大捜査線』からの『交渉人 真下正義』とか『容疑者 室井慎次』が馴染みのある例でしょうか。
さぁアメコミ義務教育第3回、いかがでしたか?
確かに供給過多なアメコミ映画ですが、MARVELとDCで異なるアプローチをしているので、その違いを感じながら少しづつでいいので鑑賞してみてくださいね!
それでは今回のおさらいです!
MCU=マーベル・シネマティック・ユニバース
DCEU=DC・エクステンデッド・ユニバース
今回はこれでカンペキです!
さて次回は終業式という名の今年のアメコミ映画総括を行いたいと思います!全部観てないくせにやります!そして勘違いされないように言いますけど次回が最終回じゃないですからね!!!!それでは!!